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【ツンドラ地帯でのコハクチョウの食べ物】
まずはコハクチョウの一年を簡単にご紹介します。
アジア東部で冬を過ごしたコハクチョウは
雪解け直後の5月下旬ごろから三々五々、
ユーラシア大陸の北端、夏でも平均気温が10度以下の
ツンドラ地帯の大湿原にたどり着きます。
雪が解け始めた湿地や沼地で、
コハクチョウは前年に生えたイネ科のイチゴツナギや、
オオバコ科のスギナモなどの水草を食べるそうです。
やがて雪解けが進むと親鳥たちは、
凹凸上の凍土地帯に形成された「サーモカルスト湖」、
すなわちシベリアの草原の中に数多く点在する
深さ2m程度の「融解湖」に移ります。
そこで入り組んだ岸辺の一角に流木などを集めて盛り上げ、
内側にコケや草を敷き詰めた巣を作ります。
(流木などをこんもりと盛り上げたコハクチョウの巣/諏訪湖白鳥の会提供)
つがいの縄張りは2平方キロメートルもあると
言われています。
6月上旬ごろ、巣の中で
メスは2~5個ほどの卵を産みます。
6月のコハクチョウは
イチゴツナギの若芽や
(日本の高層湿原でよく目にする)ワタスゲの
若芽や花芽などを食べるようです。
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