【日本へ向かうコハクチョウ】
9月下旬から10月上旬なると
ツンドラ地帯の西部で暮らしていたコハクチョウは
アイルランドやイギリス南部、
ドイツ、オランダ、デンマークなどへ向かい、
ツンドラ地帯の東部で暮らしていたコハクチョウは
サハリンなどを通って
日本や韓国、中国へ向かって飛び立ちます。
(諏訪湖のモヤの上を飛ぶコハクチョウ/諏訪湖白鳥の会 阿部正則さん提供)
このツンドラ地帯から諏訪湖までは
直線距離で約4000キロ。
渡りの単位は「両親と幼鳥」。
幼鳥にとっては生後50日ほどで
一カ月ほどもかかる秋の渡りが
始まることになりますから大変ですね。
例えばコリマ川河口周辺の湿地にいたコハクチョウは
コリマ川に沿って南下し、
オホーツク海を越えサハリンやアムール川河口を経由して
北海道に渡ることが分かっています。
(沖合から一列になって泳いできた諏訪湖のコハクチョウ/諏訪湖白鳥の会 阿部正則さん提供)
日本では北海道北端のクッチャロ湖が
中継地として有名です。
クッチャロ湖の南岸はヨシやスゲ、ミズゴケが生える
湿原になっていますし、
またとない「羽休め」が出来るのでしょう。
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