南信州お散歩日和 南信州は、広い長野県の南端に位置しています。やわらかい方言が使われ、人も土地柄も温かく穏やかな当地域には、 各所に温泉があり、賑やかなお祭りもたくさんあります。 この地域ならではの魅力を職員がお伝えしていきますので、 南信州にどうぞおいでなんしょ!

南信州お散歩日和

南信州は、広い長野県の南端に位置しています。やわらかい方言が使われ、人も土地柄も温かく穏やかな当地域には、 各所に温泉があり、賑やかなお祭りもたくさんあります。 この地域ならではの魅力を職員がお伝えしていきますので、 南信州にどうぞおいでなんしょ!

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民俗芸能の宝庫を訪ねて「阿南町 農村文化伝承センター」

農業農村支援センターのHです。

阿南町には「農村文化伝承センター」という施設があります。
この度、農村地域ネットワーク南部の皆さんの視察に同行し、拝観する機会がありましたので、ご紹介させていただきます。

この施設は、阿南町新野の旧商店街の端にあります。
昭和58・59年度の国庫補助金を受けて建設されたようです。

パンフレットには、「愛知県、静岡県と接する南信州の山里のもつ最大の魅力というのは、日本人が昔から営んできた生活の最も懐かしい良い状態が保存されていることだと思う。天竜水系で連なる南信州の山里に行けば、私たちが失った、それでいて日本人が本来もっていた感覚とか、精神的な起伏、そして生活観、それをもう一度追体験できる。だから『ここは日本人のふるさとなんだ』と強く感じるわけです。」という、東京国立文化財研究所芸能部長「三隅治雄」さんのお言葉が紹介されています。

この施設は地域のお祭りの保存を中心に学習できるようになっていて、「新野の雪まつり」「新野の盆踊り」「和合の念仏踊り」「深見の祇園祭り」「日吉のお鍬祭り」「早稲田人形芝居」について展示されています。

【重要無形民俗文化財:新野の雪まつり】


【重要無形民俗文化財:新野の盆踊り】


【国重要無形民俗文化財:和合の念仏踊り】


【国選択無形民俗文化財:早稲田人形】

このほかにも、南信州を代表する「飯田市:遠山の霜月祭り」「天龍村:坂部の冬まつり」「泰阜村:榑木(くれき)踊り」なども写真パネルで紹介されています。

また、ビデオでもそれぞれの様子をダイジェストで見ることができます。

そして、この伝承センターの裏には、「阿南町 歴史民俗資料館『風土と生活館』」も併設されています。

阿南町歴史民俗資料館は、8連蔵を改造して作られていて、「昔の子供たち」「山の中のくらし」「山村の農耕」「民家のくらし」「山村の職人」「村のくらし」「街道と交易」の展示があります。

農村地域ネットワーク南部の皆さんも、8連の蔵を見るのは初めてだそうです。

【昔のひな人形など】

【昔の子供たちの玩具、写真に撮り忘れましたが、下駄スケートもありました。】


【出くわすことはめったにありませんが、今も森の中にはたくさんの獣たちが棲んでいます。】


階段に展示されていました。「昔はこんなものを着て、雨をしのいだなあ」「昔は今のようなこうもり傘なんかなくて、番傘が一般的だったなあ」】


【「これは?コモ(藁で編んだむしろ)を編む機械かなあ?」】


【「そうそう、昔は牛にこれを引かせて、畑を耕した。覚えとる(覚えている)」】


【「昔は味噌も、てんでに(それぞれに)自分の家で作ったなあ。あの頃の味噌は美味しかったなあ」】


【昔の農家の居間は、こんな感じだったようです。時代劇でもこれに近い風景が出てきますね。】


【南信州の歴史を語る上で、「養蚕」は欠かせません。】

【昔の鏡・帽子・枕や下駄・電話機などの展示。「こんな電話機、今の子供んとう(子供たち)は、きっと使えんに(使えないだろう)」】


カメラや映写機、5つ玉のそろばんなども展示されています】

ここでご紹介したもののほかにも、林業に使った道具・昔のお弁当箱(ろくべん)や、時代劇に出てきそうな籠など、たくさんの品が展示されています。
「孫を連れてもう一度来たい」という人もいました。
これらの風景は、今の子供たちの目には、どんな風に映るのでしょう?
おばあちゃんの説明に、興味を示してくれるといいですね。

立冬を迎え、南信州も冬支度です。
12月~1月には、先述の「霜月祭り」や「雪まつり」をはじめとする、数々のお祭りが繰り広げられます。
ぜひ、阿南町新野にある「農村文化伝承センター」にも足をお運びください。

☆阿南町農村文化伝承センター
開館時間:9:00~17:00
休  館  日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
電話番号:0260-24-2455

【この記事に関するお問い合わせ先:南信州地域振興局 南信州農業農村支援センター 阿南支所 TEL:0260-22-3199】

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