南信州お散歩日和

南信州は、広い長野県の南端に位置しています。やわらかい方言が使われ、人も土地柄も温かく穏やかな当地域には、 各所に温泉があり、賑やかなお祭りもたくさんあります。 この地域ならではの魅力を職員がお伝えしていきますので、 南信州にどうぞおいでなんしょ!

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~新野の盆踊り~南信州民俗芸能【2016夏】②

地域政策課企画振興係のRMです。
連投失礼します。第2弾は「新野の盆踊り」です。

①「和合の念仏踊り」から続く)

阿南町和合地区を後にした地域政策課有志の面々は、次は新野地区にお邪魔し「新野の盆踊り」を観覧しました。

「新野の盆踊り」は、8月14日~16日の3日間、夜を徹しての盆踊りで、笛や太鼓といった楽器を使わず音頭取りの音頭出しと踊り子による返しの声だけで踊りが進みます。500年以上も続く先祖供養のための盆踊りで、国重要無形民俗文化財に指定されています。

会場に到着したのは午後10時過ぎでしたが、多くの方々がやぐらを囲んで大きな輪になって踊られていました。

早速、輪に入れていただき、見よう見まねで踊ってみます。後から気がついたのですが、会場の入口には踊り方講座が開設されていて、手取り足取り教えてもらえるのでした。

笛や太鼓の無い唄だけの踊りは、素朴ですが何ともいえない懐かしい感じがあり、すっかり魅了されてしまいました。いずれにしろ、私のような部外者でも混ぜていただける新野地区の皆様の心の広さに感謝です。

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この後、ブログでは公表できない大人の事情でフラフラになって(されて)しまい、日付けが変わったころに仮眠をとりました。

朝、目覚める(たたき起こされる)と、外は一層賑やかです。祭のクライマックスが近づき、踊り手も見物人も増えてきました。

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午前6時頃から、踊りがこの時だけに踊られる「能登」に変わります。ここで唄われる盆唄「能登」は、歌詞は良くわかりませんが、どこか物悲しげな感じです。しばらく能登が踊られていると、「踊り神送り」の行列がやってきます。

「踊り神送り」は、新盆の方々が切子灯籠を持って、近くのお寺(瑞光院)に精霊をお送りするのですが、その行列が通ると盆踊りは終わりになってしまうため、踊り手は行列の進行を阻止しようと小さな輪を作って踊り続けます。

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踊り手が何度も輪になって、肩を組んだり、大声で唄ったりして踊りを長引かせようとしますが、行列はそれを押しのけて進みます。このやりとりが新野の盆踊りのクライマックスです。

踊り手の努力?にも関わらず、行列が瑞光院に到着すると、切子灯籠を潰して積み重ね、その前で行者が呪文を唱え九字を切り、刀を抜いて道切りの式をします。花火の合図で切り子灯籠に火が点けられます。この切子灯籠は、新野の職人の方の手で丁寧に作られており、燃やしてしまうのは何とももったいない気がしますが、御先祖様にお供えするには必要なしきたりなのだと勝手に推測。

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盆踊りの輪は若い方の姿が目立ちました。地元の小中学生が多数参加されているほか、学業や仕事で地域を離れている若者の多くが帰省して参加されているそうです。皆さん盆踊りを楽しむと同時に、地域の伝統を大事にしたいという姿勢も感じました。和合地区に引き続き、今後の継承へ向け大変心強い限りです。

今回の観覧で、改めて南信州地域には素晴らしい民俗芸能が継承されているとの認識を深めました。ブログを御覧の皆様も、当地域の民俗芸能を「観て・知って・感じて」いただき、地域の宝である民俗芸能の継承に御理解・御協力をお願いいたします。

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