2021.02.17 [ 南信州の観光・自然・花 ]
南信州”登山”日和Vol17~積雪期の恵那山(下伊那郡阿智村)へ
農地整備課の中年Yです。
2月13日(土)、恵那山(下伊那郡阿智村・岐阜県中津川市 標高2,191m)へ行ってきました。
恵那山は中央アルプス国定公園の最南端に位置し、山の由来は、江戸時代中期の尾張藩士・儒学者であった松平君山(まつだいらくんざん)が吉蘇志略(きそしりゃく)の中で「天照大神がここで降誕され、その胞衣(えな)がこの山に埋められた」と記載されたことによるとされています。
※胞衣(えな):胎児を包む腹膜と胎盤をさし、へその緒も含んでいる。ただ単に「胞」でも「えな」という。
この日は、ゆっくり家を出て、昼神温泉郷の奥にある月川温泉郷から更に奥の駐車場に10:40到着。
駐車場脇の林道にはゲートがありここから先は一般車両は進入できません。ゲート脇には登山者カードの入れる箱が置いてあります。
ここから林道を30分歩くと左側へ誘導する看板がありました。ここから本格的な登山が始まります。
雪道に備え、ここで長靴へ軽アイゼンを装着し、沢に架かった橋を渡ります。(11:10)
少し上ったところで、1/10の看板がありました。こうした看板は目安になるので本当に有り難いです。
4/10の看板を過ぎたあたりから見晴らしが利くようになりました。
遠くに南アルプスが一望できました。
上ってきた道を振り返るとこんな感じです。
途中、雪庇(せっぴ)が張り出しているところがありました。
よく見ると、雪庇の背中には亀裂が通っています。こうした雪庇に載ると大変危険なので注意が必要です。
本格的な登山口(林道から分岐した沢を渡る箇所)から丁度2時間。展望台のある山頂(一番南の山頂)に到着!!(13:10)
ここの展望台は「展望が効かないことで有名」とのことで、これだけ樹に囲まれていては仕方がありません。
【写真中央奥の雪の下に薄緑色の屋根が見えているのが恵那神社奥宮本社】
看板をよく見ると、恵那山の下に胞山(ENASAN)と記されています。胞衣(えな)の由来がここにもありました。
展望台山頂の北側には恵那神社奥宮本社がありました。
お昼は、奥宮本社に一度お供えしてから食べました。
展望台山頂から北西側へ樹林帯の中を進むとバイオトイレと山頂小屋がありました。
【雪に包まれた山頂小屋】
小屋の中はこんな感じです。
山頂小屋の裏にある岩場は展望が効くとのことですが、この時は曇っていて眺望には恵まれませんでした。それでも静まり返った雪の中にただ一人佇んでいると、凛とした何とも言えない空気感を味わうことができました。
その後、一瞬だけ光が差し込んだかと思うと、展望台山頂を望むことができました。
【写真左手奥の樹林帯の中が恵那神社奥宮本社がある展望台山頂、右下は山頂小屋】
その後、来た道を戻りながら下山しました。頂上付近の尾根沿いには雪に埋まった祠を幾つか見かけました。
【展望台山頂と山頂小屋の間の平坦地、写真左に頭だけ出しているのが祠】
山頂直下では、南東方面に霧氷の羊で有名な大川入山を望むことができました。
【写真中央奥の右手の三角錐の山が大川入山】
下山途中、振り返ると、雪庇越しに山頂を望むことができました。
【発達した雪庇 写真右奥の樹の枝の間に見えるのが恵那山山頂】
事務所で仕事をしていて窓越しに見える恵那山。いつかは登りたいと思っていましたが、今回、初めて登りました。
なお、下山してから分かったのですが、展望台山頂看板に2,191mとあるのですが、恵那山の最高地点はそこから北西に数100mほど行った場所にあるとのことで、今度登った際には最高地点まで足を延ばしてきたいと思います。
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