2017.08.10 [ 南信州の観光・自然・花 ]
飯田市立鼎中学校の学校登山に同行しました!!
農地整備課の中年Yです。
7月25日(火)、飯田市立鼎(かなえ)中学校の学校登山に地域ボランティアとして参加しました。
山国信州ならではの伝統である学校登山の歴史は古く、その始まりは明治中頃と言われ、1913(大正2)年に中央アルプス駒ケ岳で起きた中箕輪尋常小学校高等科2年(現箕輪中学2年)の遭難事件は、新田次郎の小説「聖職の碑」でも広く世に紹介され、その遭難記念碑は将棊頭山に今もあり、往時の記憶をとどめています。
その遭難から今年で104年が経ちます。
遭難慰霊碑とせず、敢えて「記念碑」とした経過は小説に詳述されているところであり、その精神は風化せず、今もなお県内各地の学校において受け継がれています。
鼎中学校では山岳ガイドや地域ボランティアを活用することで、2013年から中断していた学校登山を一昨年前から2年生を対象に西駒(木曽駒ヶ岳)登山として復活しました。
当日は朝5時30分から学校で出発式があり、隊長の市場校長先生から「あいにくの天気ですが皆で力を合わせて頑張りましょう。」と挨拶があり、生徒104名、先生10名、ボランティア4名の総勢118名が4台のバスに乗り5時50分に学校を出発。
駒ヶ根市菅の台で2名の登山ガイドと合流後、8時に千畳敷駅(ロープウェイ終点)に到着すると、雨が激しく降りだしましたが、霧の中に向かって登山を開始しました。
千畳敷から乗越浄土までの草原にはハクサンイチゲやミヤマクロユリなどの高山植物が可愛らしい花を咲かせていました。
あいにくの天候のため、本岳2,956m登頂は断念したものの、中岳(標高2,925m)までは登頂できました。
足元の雪渓や霧の中の岩峰に「すげー!!」と歓喜の声を上げ、雨が止んだ中岳頂上では、昼食を仲間のみんなで楽しそうに食べていました。
悪天候の中での登山でしたが、子供たちの目に映った風景や高山での厳しい自然環境と向き合った貴重な体験は、子供たちにとって大きな収穫であったことと思います。
今後も信州の伝統ともいえる学校登山が続くことで、子供たちが信州の山の良さを体感し、周囲の方々にも山の素晴らしさを発信していく人が一人でも増えればいいですね!!
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