2018.03.16 [ 南信州の観光・自然・花 ]
平谷村ひまわり市場出荷組合で視察研修が行われました。
南信州農業改良普及センターのKです。
3月6日(木)に「平谷村農業等生産者組合」の視察研修が行われました。
この組合は平谷村の直売所「ひまわり市場」へ農産物を出荷している団体で、平谷村の農業者のほとんどが所属しています。
今回は、「刈谷ハイウェイオアシス(愛知県刈谷市)」と「食と農の広場 あぐりん村(愛知県長久手市)」の視察研修を行いました。
「刈谷ハイウェイオアシス」では、平日の昼前にもかかわらず、駐車場はほぼ満車。外はすでに春の陽気で、平谷村との気候の差を感じました。
また、ここにある「産直市場おあしすファーム」では、ほうれん草、小松菜、水菜、白菜、キャベツなど、地元農家の野菜が数多く並び、価格帯も安く、多くのお客さんで賑わっていました。
次に、愛知県長久手市にある直売所「食と農の広場 あぐりん村」へ行きました。
初めに、支配人の野々山氏から施設概要にかかる説明をお聞きし、その後直売所を見学させてもらいました。
この直売所は平成14年に設立し、(株)長久手温泉(第3セクター)で運営されています。
お話の中で驚いたのは、直売所の従業員全員が「野菜ソムリエ」の資格を持っていること。
珍しい野菜や食べ方のわからない野菜は従業員に聞いてもらうようにしているとのことです。
また直売所のイメージとして、「安心・安全・新鮮」の他、「安い」があげられると思いますが、ここでは「安心・安全・新鮮なのに、なぜ安くないといけないのか」という思いから、品質の良いものは高く売るようにしてもらっているとのことです。
また、高価格設定の背景となる、安全確保、品質管理等にはとても力を入れられ、先進的な取り組みをされている直売所だと感じました。
平谷村では農家の高齢化や担い手減少、農産物の品質向上、冬季の販売品目の確保などが課題となっています。普及センターとしてもそれらの課題を関係機関や農家とともに考え、解決し、魅力ある直売所作りに向け支援をしていきたいと思います。
また、平谷村のような標高が高い中山間地域において、農業で自立するには、販路の確保が非常に重要です。
今回の視察をとおし、新たな販路先として検討している農家もおり、今後に期待するところです。
ハイウェイオアシスとは少し違いますが、ここ南信州地域には、現在4つの「道の駅」があります。
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