2017.09.19 [ 南信州の観光・自然・花 ]
南アルプス兎岳の防鹿柵撤去及び避難小屋清掃活動に参加しました!!
【兎岳山頂で会った雷鳥の子供】 【兎岳山頂で会った雷鳥のお母さん(写真左手下)】
小屋に戻ると、昨夜の宿泊者3名が発った後でしたので、避難小屋の中で朝食を摂りました。朝食後は、小屋の中の避難小屋の内部(小屋の旧トイレ)のごみの片付けです。
大量のごみを分別し、ガスボンベはそのままだと危険ですので、穴をあけてガス抜きをした上で、金属ゴミに仕分けます。
2時間後、小屋は生まれ変わったようにきれいになりました。小屋の前で記念撮影しました!!
【綺麗になった小屋の前で記念撮影】【携帯トイレを配備】
ガスが取れたので、再び頂上アタックを試みると、頂上直下でまた、ライチョウが!!
【兎岳山頂直下に現れた雷鳥】
その後、昨日の作業の続きで、ヘリで輸送できるよう、梱包の仕上げをするため、お花畑に移動し始めたところ、またもライチョウが・・・。一度の山行で3度もライチョウに会えるとは思ってもみない事でした!!
【お花畑へ向かう途中に会った雷鳥】【聖岳をバックに岩の上で凛々しく佇む雷鳥(写真左下)】
そして、無事梱包作業を終了し、13時過ぎに下山を開始しました。林道に辿り着いた時には日が落ちかけ、林道歩きの途中でヘッドライトを点けながらの下山でした。
【梱包作業完了!!】
ニホンジカによる高山植物の被害は深刻ですが、それに対する取り組みも試行錯誤で進化し続けています。そのような中で、立地条件等で今回のように撤去せざる得ないケースも生じることもあります。
幸いここのお花畑では、タカネビランジ、タカネナデシコ、トリカブト等多くの高山植物が今も咲き続けています。飯田市役所の方のお話では、前回作業に来た時に目の前をニホンジカが通り過ぎたということでした。鹿の糞はあちこちに確認でき、柵を撤去した今後の高山植物の生育状況が気になるところですが、こうした経験を踏まえて次の活動に活かしていきたいと思います。
【タカネビランジ】 【兎岳のウサギギク】
なお、兎岳の避難小屋にはトイレがなく携帯トイレ使用で持ち帰りが原則ですので、避難小屋を利用される方は、モラルを守っていただき、いつまでもきれいな小屋であってほしいと願っております。
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