2017.07.03 [ 南信州の観光・自然・花 ]
この木なんの木?
こんにちは、林務課の新人D.Mと申します。よろしくお願いします。
飯田合同庁舎のすぐ側に大木があります。この木の名前、ご存じですか?
この木の名前は「イスノキ」といいます。(根元に標柱があるのですぐ分かりますが)
学生時代の教科書を片手にイスノキについて少し紹介します。
イスノキ(蚊母木、柞)はマンサク科の常緑高木です。庭園を飾る庭木や防風林として植えられることがあります。
葉にアブラムシの仲間がこぶを作ることが知られており、このこぶを「ひょんの実」と呼ぶそうです。
(何でもアブラムシが出た後の穴に唇を当てて息を吹くと笛のように音がなるらしいです。今度やってみよう。)
木材としては、褐色が特徴で家具や櫛(かんざし)に利用されますが、日本の木材の中でも特に重く、堅い材質で木刀の材料に使われることで有名です。
こぶの着いた葉はタンニンを多く含み、染物にも利用できます。
◎何となくイスノキのことが分かってきたところで、飯田合庁の「桜丸のイスノキ」について。
このイスノキは平成26年9月に長野県天然記念物に指定されました。
普段イスノキをお目にすることはなかなかないかと思いますが、自生するイスノキで県内で知られるものはこの桜丸のイスノキのみだそうです。
本来、温暖地に分布するイスノキですが、江戸時代に庭木として植えられたと考えられています。
植えられた庭木が約200年余り生き続け、天然記念物に指定された訳です。単なるでっかい木ではないのですね。
皆さんも、身近にある木について調べてみると、意外なことが分かるかもしれませんよ(*^_^*)。
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