2017.06.08 [ 南信州の観光・自然・花 ]
南アルプス三伏峠へ植生復元ボランティアに行ってきました!!
農地整備課の中年Yです。
平成29年6月3日(土)、南アルプスへ高山植物保護ボランティアに行ってきました。今回の作業は日本で一番高い峠と言われている三伏峠(さんぷくとうげ)(標高2,607m)です。この峠は南アルプス塩見岳の大鹿村側の登山口から3時間ほど登ったところにあります。静岡県の有志と一緒に、南アルプス高山植物保護ボランティア作業の一環で、この三伏峠での作業に参加してきました。今回の作業は高山植物を守るための防鹿ネットを張る作業と鋼製ネット柵の上段へ糸を張る作業です。防鹿ネットを張る作業は高山植物が芽吹き始めるこの時期に毎年行っていますが、鋼製ネット柵の上段へ糸を張る作業は昨年からの取り組みです。
【三伏峠小屋からの塩見岳の雄姿】
登山道沿いには疲れを忘れさせてくれる可憐な花が咲いています。
【バイカオウレン】
登り始めて1時間を過ぎたあたりで遠くに中央アルプスを望むことができました。更に登ると間ノ岳や農鳥岳、そして塩見岳も望むことが出来ました。
【中央アルプス】 【左から、間ノ岳、農鳥岳、塩見岳】
目的の三伏峠に到着です!!小屋は雪に包まれていました。
当日は青空の下、塩見岳の雄姿を眺めながらの心地よい作業でした。まずは、季節型の防鹿ネットを張る作業です。
【作業前】 【作業後】
【雪に埋もれたネットをピッケルで掘り出す】 【ネット張り作業中:中央後方に見えるのが塩見岳】
こちらは、常設型の鋼製ネット柵ですが一冬経つと雪の重みで垂れ下がってきます。ですから毎年の維持補修が欠かせません。9月に張り直しの作業を行う予定ですが、それまでの間に鹿が進入するのを防ぐために、上段へ糸を張る作業を行いました。
【糸を張る作業中】 【写真中央右側(崩壊地上部)が常設型の鋼製ネット柵設置箇所】
作業の後は、少し足を伸ばして烏帽子岳(標高2,726m)まで往復しました。富士山をはじめ、残雪の南アルプス南部の山々が美しい姿を見せてくれました!!
【烏帽子岳頂上から望む富士山】 【残雪の荒川岳方面】
なお、標高の高い箇所はまだまだ雪が残っていて、足跡を信用して進むと途中で道がなくなり道に迷うことがありますので、注意が必要です。
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