南信州お散歩日和

南信州は、広い長野県の南端に位置しています。やわらかい方言が使われ、人も土地柄も温かく穏やかな当地域には、 各所に温泉があり、賑やかなお祭りもたくさんあります。 この地域ならではの魅力を職員がお伝えしていきますので、 南信州にどうぞおいでなんしょ!

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飯伊地域の住民協定地区の皆さんと先進地視察(城下町松本)に行きました。

建築課のAと申します。 建築課では、建築物についての仕事が多いのですが、『景観』ということについての仕事も行っています。

 地元の景観を形成するために「景観形成住民協定」というものがあります。この「景観形成住民協定」とは、良好な住環境やそれぞれの地区の特性にあった景観・街なみの形成などを目的として、その地区のみなさんが自主的に定めたまちづくりのためのルールです。協定では、建物の用途、位置(道路境界からの壁面の後退)、建物の色彩や形態等の意匠をはじめ、看板や緑化などに係る制限を定めています。

 現在、下伊那管内では、飯田市に3つ、高森町に2つ、阿智村に1つ、計6つの「景観形成住民協定」が県知事により認定されています。この協定地区6つで協議会をつくり、毎年事例研修会ということで、景観やまちづくりに積極的に取り組んでいる先進地にお伺いしています。

今回は、松本市へ研修会(11月7日)に行ってきました。

〇松本駅の様子です。駅整備事業が完了しました。自由通路のアルプス口から北アルプスが綺麗に見えるはずなのですが、この日は曇っていて見えませんでした。

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 松本市には、まちづくり協定地区(県の景観形成住民協定と同じように地区のみなさんが自主的にまちづくりのルールを定めた地区)が11地区あります。その中の2地区の代表者と松本市都市政策課の担当者からお話をお聞きしました。

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 松本と言えば、国宝松本城が有名ですが、その城下町として現在も多くの土蔵づくりの建物が残っています。それらの景観を活かし、まちづくりができないかと地元住民のみなさんが考えて現在の協定にいたっています。

 各地区の協定内容に多少の違いはありますが、一体的に建築物の外観については、色彩を白と黒を基調としたもの、日本瓦の傾斜屋根、正面は蔵風又は町家風、となっています。この協定内容に多くの住民の理解・協力が得られ、今では松本城周辺が蔵風の景観になっています。

  蔵風に外観を変えたことにより、この地区のお店はどこも売り上げが2倍以上になり、中には売り上げが3倍にもなったお店もあるそうです。この地区で商売をしたい人が大勢いて、お店を出すことがブランド化しており、昨今の空き家問題もまったくないようでした。 松本市としても協定地区が行う修景事業に対する補助を充実させており、地区内の建物のファサード(正面)を蔵風または町家風に新築、増改築する場合に工事費の一部を補助するもので利用者も多いそうです。

〇お話を聞いた場所は、『蔵シック館』明治時代の酒造蔵を移築し、地区のシンボルとなっています。中に入ると樹齢数百年物の太い小屋梁が圧巻で、その上に乗る入り組んだ小屋組が芸術的でした。

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  説明のあと、街並みを視察してみました。平日にもかかわらず、通行人が多く活気にあふれていました。建物の外観が蔵風に統一された情緒あふれる街並みです。 白と黒の「なまこ壁」が独特の雰囲気を醸し出しています。

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〇なまこ壁とは、平瓦を張り、目地部分に漆喰を盛り付けた耐火建築物で、漆喰の断面がなまこに似ているからだそうです。当時は富の証として土蔵が建てられたものですから、これだけ密集して存在したということから昔の賑わいが伺えます。

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〇 マンションのエントランスも蔵風でした。

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