2020.10.21 [ 南信州の食・味・お土産 ]
南信州の伝統野菜「千代ネギ」 ~幻のネギを作る畑を取材!~
こんにちは、農業農村支援センターのあっちゃんです。
皆さんは「千代ネギ」をご存知ですか?
これが千代ネギです。
普通のネギに比べると細くて全体的に柔らかく、20㎝ほどある白い部分だけでなく、緑の部分まで全部食べられるのが特徴です。
千代ネギは飯田市の千代地区でのみ生産されているネギで、2019年に信州の伝統野菜に認定されました。(信州の伝統野菜について詳しくはこちら)
生産者さんがわずか15名程度で出荷量が少なく、スーパーでは買えない「幻のネギ」なのです!
千代ネギを後世に引き継いでいくため、南信州農業農村支援センターでは、生産者さんへの技術指導や販路相談などのサポートを行っています。今回は当センターの普及指導員が技術指導に行くということで、私も同行させてもらいました。
合同庁舎から車を走らせること30分、千代ネギのモデル園が道沿いにありました。
今回は生産者さんと一緒に草取りと土よせをするとのことです。「土よせ」とはネギの根元に土を寄せて畝を高くする作業で、ネギの白い部分を長くするために行います。機械で土を起こした後に鍬で整地していくのですが、これが意外と難しいです。
私はおぼつかない様子でしたが、生産者さんは軽やかな手つきで作業をしていました。
草取りと土よせを合わせて1時間ほどで作業が終わりましたが、私が普段農作業をしないこともあって意外と体力的にきつい作業でした。農作業を毎日している生産者さんたちに脱帽するとともに、手間をかけて生産していることに感謝して農産物をいただきたいものですね。
(写真は作業後のモデル園の様子)
作業後、生産者さんたちに千代ネギの食べ方を聞いたところ、シンプルな「焼きネギ」がイチオシとのことでした。ほかにもネギみそや、ラーメンに入れてネギラーメンにしてもおいしいと話してくださいました。
私の隣では、当センターのA技師と生産者さんたちが、今年の出来ばえや販売方法について情報交換をしていました。
千代ネギは10月から2月まで、天龍峡近くの農産物直売所「あざれあ」と天龍峡駅近くの無人販売所で販売されます。皆さんも希少な千代ネギを購入して料理に使ってみてはいかがでしょうか。
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