2020.10.21 [ 南信州の観光・自然・花 ]
南信州”登山”日和Vol10~南アルプス三伏峠の植生復元ボランティア活動(雪ニモマケズ)~
農地整備課の中年Yです。
10月18日(日)、初冠雪の南アルプスへ静岡県と南アルプス高山植物保護ボランティアネットワークが主催する(協力:大鹿村)植生復元活動に参加してきました。
この活動は、静岡県と長野県の県境にあたる南アルプスで行われており、静岡県からの呼びかけに応じて長野県側からも毎年参加しています。
今回の作業箇所は日本で一番高い峠と言われている三伏峠(さんぷくとうげ)(標高2,607m)です。
この峠は南アルプス塩見岳の大鹿村側の登山口から3時間ほど登ったところにあります。今回の作業は、高山植物を守るための季節型防鹿ネットを撤去する作業。
※季節型防鹿ネットは芽吹きの前に設置して積雪期前に撤去しています。
朝7:00に夕立神パノラマ公園に今回参加した4名(静岡県から2名、長野県からは私を含め2名)が集結。夕立神パノラマ公園から少し車で入ったところで工事による通行止め。ここからは林道歩きとなり、登山口まで約1時間かかりました。
登山口から1時間ほど登ると雪化粧した中央アルプスが見事に輝いていました!!
【中央アルプス(中央の尖ったところが宝剣岳)】
更に登ると樹間から塩見岳の雄姿が!!(感動)
【中央奥が塩見岳】
北に目を向けると仙丈ケ岳、甲斐駒ケ岳が!!
【左から仙丈ケ岳、甲斐駒ケ岳】
美しさに見とれて歩を進めるうち、三伏峠に到着しました。雪ウサギだるまを作ってみました!!
【雪ウサギだるまの赤い目はタカネナナカマドの実】
腹ごしらえの後、「雪ニモマケズ」作業に取り掛かりました。
【撤去前の防鹿ネット】
【撤去中(ネットの取り外し)】
【撤去中(支柱の取り外し)】
【作業完了(防鹿ネット撤去後)】
次に、鋼製防鹿柵の上にネットを継ぎ足しした箇所の撤去作業をしました。写真で分かるようにナイロン製のネットは雪の重みに耐えられません。
【前日の降雪で垂れ下がったナイロン製のネット(下部は鋼製防鹿柵)】
【継ぎ足ししたナイロン製ネットの撤去作業中】
【作業完了】
登山道脇では、タカネマツムシソウが「雪ニモマケズ」凛として咲いていました!!
作業終了後、三伏山(標高2,615m)まで足を延ばしてみました。
【左端は間ノ岳、中央が塩見岳、右端は蝙蝠岳(こうもりだけ)】
【中央が小河内岳、その右手が赤石岳、聖岳】
【聖岳(拡大写真)】
【右から大沢岳、中森丸山、兎岳】
下山途中では、色づいた木々と奥にそびえる初冠雪の峰々とのコントラストが美しかったです!!
下山後、夕立神パノラマ公園付近から眺めた残照に照らし出された赤石岳も魅力的でした!!
今年はコロナ禍で三伏峠小屋が営業せず、登山自粛となりましたが、来年は賑やかな山が戻るといいですね。
なお、今年の6月に防鹿ネットを設置する作業をした時の記事はこちらです。
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