2015.08.24 [ 南信州の伝統・文化・史跡 ]
南信州民俗芸能 【2015夏】 ~和合の念仏踊り
こんにちは、地域政策課企画振興係のMHです。
お盆を過ぎて、暑さもだいぶ和らいできましたね。
夏休みが終わって2学期が始まり、近所の小学校には賑やかな子供達の声が戻ってきました。
さて、お盆期間中に阿南町で「新野の盆踊り」と「和合の念仏踊り」が行われました。
「是非この歴史ある民族芸能をこの目で見てみたい!」・・・ということで、16日の夜から翌朝にかけて、地域政策課有志9名で阿南町にお邪魔して参りました。
今回は、そんな中から和合地区に伝わる「和合の念仏踊り」の模様の一部を、簡単にご紹介させていただきます。
和合の念仏踊りは、太鼓やカネの拍子、笛の音に合わせて舞い踊ることで、先祖の霊を供養し、豊作や無病息災を祈るという意味があるそうで、毎年8月13日~16日の4日間に渡って行われます。
その歴史は古く、約300年前から和合地区に伝わるお祭りで、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。
この念仏踊りのルーツは、江戸時代に同地区の開祖である「宮下家」が、川中島(現在の長野市)から持ち帰ったとされており、 祭りの初日の13日と最終日の16日には、この「宮下家」の庭先でも舞いが披露されます。
実は、この「宮下家」を訪問した際、現当主が私の高校時代の恩師であることが判明!
思いもよらない恩師との再会に、懐かしい気持ちに浸りながら、お祭りを鑑賞させて頂きました。
大きな太鼓を一人で抱えながら力強く拍子を打ち鳴らす姿や、「ヒッチキ」と呼ばれる二人組の踊り手が竹の棒を振り回しながら、軽快に飛び跳ね、ぶつかり合う姿は、間近で見ていて非常に迫力がありました。
特にこの日は、雨上がりの蒸し暑い中、熊野神社~宮下家~林松寺の3ヶ所を巡ったということもあり、最後の林松寺では、皆さん汗だくになりながらも、疲れを感じさせない躍動感あふれる舞いを披露して下さいました。
南信州には、このようなお祭りや民族芸能がいくつも長年に渡って受け継がれてきましたが、近年、その担い手不足等から今後の存続を危ぶむ声があります。
そんな中でも、今回の和合地区のように、地区内外の多くの人が関わり合いながら、一つの祭りを作り上げている姿は本当に素晴らしいと感じると共に、自分の地元のお祭りや民族芸能にも、改めて目を向けてみようと思いました。
話は変わりますが、和合地区と言えば、日本の原風景と言われるような美しい景観が自慢だそうです。
しかし、この日は夜の暗闇に加え、あいにくの曇り空と言うこともあり、残念ながら拝見することはできませんでした。
次にお邪魔する機会があったら、今度はぜひ昼間からお伺いしたいと思いながら、この日は和合を後にしました。
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