「旬」の宅配便~佐久っと通信~ いつでも新鮮! 職員が見つけた佐久地域の「旬」の魅力をお届けします。 どうぞ、さくっと見てください。

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小海線の蒸気機関車時代:煙と汽笛の記憶

こんにちは。企画振興課です。10月まで開催した小海線SNSハッシュタグキャンペーンは約200件の投稿をいただきました。

Instagramで投稿いただいた写真の一部

キャンペーン期間中の晩夏から秋の様子だけでなく、様々な季節の写真もたくさん投稿いただきました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
ガイドブックに使用させていただきたい写真については、キャンペーン専用アカウントから、許可をご依頼するダイレクトメッセージ(DM)をお送りします。
第三者からのDMが受信できるよう、あらかじめ設定をお願いいたします。


さて、今回はキャンペーンをきっかけに、半世紀以上前の小海線の姿を知る機会がありましたのでご紹介します。

こちらは54年前の1970年(昭和45年)に撮影された1枚。
写っているのは、「M.K」さん。南相木村出身で国鉄時代に機関士として小海線の運行を担当させれていました。
「M.K」さんは、昨年ご逝去されましたが、キャンペーンのことを知った娘さんから「小海線を少しでも知ってもらうきっかけになれば」とご連絡をいただき、お話を伺いました。

小海線は大正4年(1915年)に開業した佐久鉄道を前身とし、当時から1972年(昭和47年)まで蒸気機関車が走っていました。
写真の蒸気機関車は「C56」型で、「高原のポニー」という愛称で親しまれていました。
蒸気機関車が小海線を走っている写真は調べるといくつか紹介しているものを見かけますが、機関室の様子は非常に貴重ではないでしょうか。

中込-太田部間を走行するC56

当時、中込駅近くに住んでいた「M.K」家では小海線は非常に身近な存在で、娘さんは頻繁に中込機関区を眺めに行っていたそうです。

また、当時国鉄職員に支給されていた割引券で全国を周り、当時の路線はほぼ全て走破したとのこと!

「M.K」さんが所有されていた写真から印象的だったものをいくつか紹介します。

中込機関区で機関車に石炭を積む様子

ディーゼル車と蒸気機関車の並び

清里-野辺山間の雪の中を走るC56

「M.K」さんが所有されていた写真からは、今とは違った小海線沿線の魅力が感じられます。

「M.K」さんは、1972年の蒸気機関車の引退後も引き続きディーゼル車両の運転士として国鉄民営化までご活躍されました。

ディーゼル車を運転する「M.K」さん

 

「M.K」さんは現役時代から様々な趣味を持たれていたそうですが、その一つが絵を描くことだったそうです。
実は「M.K」さんが描いた絵が佐久平駅にあります!
それがこちら

佐久市岩村田にある老舗の「御菓子処 日野屋」さんが販売しているサブレ「小海線 八ヶ岳高原列車の旅」です。
日野屋の店主が「M.K」さんの娘さんの旦那さんということもあり、パッケージのデザインを「M.K」さんが担当したそうです。
こちらは佐久平駅構内の「プラザ佐久」のみでの販売となっております。
小海線を40年にわたり走らせ続けた「M.K」さんの想いが詰まった商品です。
数少ない小海線のお土産として是非いかがでしょうか。

プラザ佐久のレジ近くにあります


今回、生涯にわたり小海線に関わり、小海線を愛した方の生前のお話をお伺いし、「歴史ある小海線」という新しい観点での魅力を知ることができました。
「M.K」さんの想いも継承できるように、今後も小海線の魅力の発信に努めていきたいと感じました。

ガイドブックは1月に完成予定です。楽しみにお待ちください。

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