次のような相談をされました。
皆さんはどう思いますか?
「私は看護師です。
毎日こどもたちの世話で大忙しです。
昨年、第一子が誕生しました。
家に帰っても、育児に追われる日々です。
わたしのつれあいはトラックの運転手、
コロナ禍で毎日長時間労働、
育児も家事も手伝ってはくれません。
私としては、早く帰ってきてもらって、
こどもの面倒を一緒にみてもらいたいのです。
ありがたいことに2024年4月からは、
自動車運転手にも960時間という時間外労働の制限がかかるようだけど、
それまで私の負担は減らないと思います。
物流業界に大きな支障が出るようなので、
ちまたでは、2024年問題って言われているようだけど・・・。」
こんにちは、東信労政事務所です。
先日、2月6日(月)に、佐久市創錬センターにおいて、
人権啓発講座を開催しました。
講師は、東信教育事務所の中村哲さんです。
冒頭の相談は、中村さんからの宿題を少しアレンジしたものです。
講義の詳しい内容は省かせていただきますが、中村さんからは、
私たちは、 アンコンシャスバイアス = 無意識の偏見 にとらわれている。
人権を尊重するためには、固定観念をぬぐい去ることが肝要。
とのお話がありました。
当日はあわせて、佐久公共職業安定所の奥谷和平さんから、
従業員採用にあたっての公正な選考の仕方について、
ポイントを教えていただきました。
採用面接にあたっては、
・本人に責任のない事柄(家族構成、出身地等)は質問しないこと
・本来自由であるべき事項(宗教、思想、信条等)は質問しないこと
・業務に関する適切な質問を行うこと
などの指導を受けました。
さて、冒頭の話ですが、こんなふうに続きます。
「私の妻は、出産のため、1年間トラックの運転を休みました。
理解のある会社でよかったと思っています。
ただその分、今は頑張ってしまっているようです。
実は第二子もほしいと思っています、
最近、産後パパ育休という制度ができたと聞いています。
第二子が生まれたら、育休を病院に届け出たいと思っています。」
中村さんの指摘は、この仕事は男性、あの仕事は女性といった固定観念は持っていないだろうかということでした。
働き方が多様化する中で、人権問題に対しては、より一層の適切な対応を求められているようです。
なお、相談の話の中には、最近の労政に関するトピックスもつけ加えさせてもらいました。
労働に関する相談は、以下にご連絡ください。
東信労政事務所
電話 0268-23-1629
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