2016.09.01 [Happy Dayz Productions 井上卓郎さん]
映像作家×ゆる山 vol.3
現在、井上さん夫妻が暮らすのは松本・安曇の橋場という40人ほどの集落。「創作環境としてはとてもいい」という、橋場での暮らしと、長野の山のこと、これからのことについて伺いました。
なるべくゆっくりで楽しむ、贅沢な山
- どうして安曇に?
のぞみさん)
私の実家が松本だったのと、近くに友達が住んでいたということもあるんですが…、小谷村で仕事をする機会があって、その土地を大事にしている人たちの生活に興味を持ちました。ここは冬になると11時ごろに明るくなって、2時には暗くなってきちゃうんです。それでも自分たちが大事にしているところに住んでいる、そういう土地に住みたいなって。
のぞみさんの作品の一つ「くらして歳時記『葉月』」(※クリックで再生します)
井上さん)
この家は、住むまでは古いので大丈夫かな…って思いもあったんですが、実際に暮らし始めると結構良くて。国道に近いのに車の音は全然しないし、常に水の音が聞こえるし。周りも皆、人がいいんですよ。
のぞみさん)
辺鄙なところだから、苦労も我慢もされていると思うんです。それでも一生懸命、畑を作っているとか、人の寄り合いがあるとか、便利さだけじゃなくて、谷合でそういうものを大事にしながら住んでいる人が好きだなって思います。暮らすことが、単にそこにいるだけの存在ではなく、自然と、人との生活がいいなと。
井上さん)
ここからだと上高地も、北アルプスも近いし、南アルプスも登山口までは1時間ほどで行けます。高速道路も近いので、東京も3時間ほどで着きますよ。
- 意外と便利なんですね。
井上さん)
長野県に住んでいると、それこそ朝起きて、今日は天気が荒れそうだから行かないとか、逆に晴れているから行こうとか、そういうことができるんです。「おっ、雪降ってきたから撮りに行こう」というのもありますし。東京だとこうはいかない。やっぱり山の近くに住んでいるというメリットはすごくあると思います。
- 井上さんが思う、長野県の山の魅力って何ですか?
井上さん)
長野の山はいいですよ。北アルプスと南アルプスがある。北は、どんどん山が出てくる感じで、1日で2つ3つ、歩こうと思えば歩けます。南は、一つ一つの山が離れていて、ある山へ行って戻ってきて小屋に泊まって、次の日は別の山へ行くということが多い。
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