2017.03.17 [信級玄米珈琲・炭農家うえの 植野翔さん]
玄米珈琲×山里ビジネス vol.3
「登山もあまりしないですし、山へ入って木を切ることも減りました。安全面を考えると、生半可な気持ちではできないので」と話す植野さん。信級で暮らして7年。山間での生活についても伺いました。
地域の産物で、その地域の人が暮らせるように
- 長野へ来て、何度か引っ越しもされていますが、場所によって違いはありますか?
やっぱり、一つ一つの集落で違いはありますね。住んでいる人が違うから、というのもありますが、何となく人の雰囲気と地形が関係しているような気がします。いくつかの集落に住みましたが、今となると、自分にとっては信級がちょうど良かったんじゃないかなと思っています。
- 信級のどのあたりが、植野さんに合っていたんでしょう?
信級は閉ざされているけど、結構広いんです。僕の家の前には「岩下」ってバス停がありますが、そういう地区が6カ所くらいあります。割と直線状に並んでいるんですが、境目があまりはっきりしてなくて、皆、仲が良いですね。狭すぎず、広すぎず、いい距離感です。
- 集落ごとに相性はあるのかもしれませんね。
長野は山間にいろいろな集落があるので、それぞれ特徴はあるかもしれないですね。その場所に立ってみて、居心地がいいと思ったら、自分に合っているのかもしれません。…なんて、自分はいくつか集落を見てきたからそう言えるのかもしれませんね。東京からいきなり信級に来たら、「大自然の中だなー」ってくらいしか思わなかったかも。
- 暮らし始めて、困ることはなかったですか?
寒すぎて困った、というのはあります(笑)。店が遠いのは不便ですが、そこまでのことではないかな。今はインターネットも流通も整っているので。
- 普通に暮らす分には、そんな大変でもないですか?
ライブや映画などは、ちょっと遠くて行けないな…と諦めることはあります。でも、昨年5月に、洋服のデザインをしている友達が近くで店を開いたんです。そこでライブがあったんですが、ライブをする人と聞く人との距離が近いのは面白かったです。
- 良さも悪さもありますね。
あと、信級は水が山の水なんです。湧いているところから水道を引っ張ってきて、3~4世帯くらいが一つの水道を使っています。止まると、山に見に行かなきゃいけないんで大変ですが、自分が飲んでいる水がこれだって分かるのはちょっと嬉しいですね。
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