2017.03.25 [Route Design合同会社代表 津田賀央さん]
二地域居住×山の日サミット vol.3
神奈川県出身の津田さんは幼少期をアメリカ、愛知県出身の松井さんは小学校5年生までをドイツで過ごしたとのこと。お二人が感じる、長野の山や自然の魅力について伺いました。
「知ること」と「考えること」。関心を持っている人から、少しずつ
- お二人とも“二地域居住”ですが、普段はどんな生活を?
松井さん)
私は原村に両親の別荘があって、東京でフリーランスの仕事をしながら、よく遊びに来ていたんです。この辺りのことを調べたときに津田さんのことを知りました。一昨年の12月から地域おこし協力隊になって、今は月・火は東京、あとはこっちにいます。
津田さん)
僕は、火・水・木が東京で、週末はこっちで過ごしています。家族はこっちに来て、よかったなって思いますね。暮らしの面でもそうですし、食べ物とかも。教育もそんな不自由することもないですし、むしろこじんまりとしてすごくいいですね。
- お二人から見た長野の山ってどうですか?
津田さん)
全県で見れば本当にいろいろな山があって、北と南で全然違いますよね。北アルプスは去年、会社設立時に1人で雲ノ平まで行きましたが、感動して、もう戻りたくなかった(笑)。八ヶ岳はアプローチがしやすいのに、高山ならではの環境と魅力を備えていますね。ここも標高は1000メートルくらいあって、僕の家はもう少し高いところにあるんですが、普通に住んでいますし。神奈川に住んでいたときは、丹沢・大山によく行きましたが1200メートルくらいなんですよ。山に登るって意味では最適な場所ですよね。
松井さん)
家から歩いて15分で登山道、という場所で暮らせるので楽しいですね。あと、日常的に雲海が出ます。普段の生活に一瞬、非日常の世界みたいなものを垣間見れらるというのも、この辺りの山の良さかなと思います。
津田さん)
雲海はすごいよね。朝起きて、家から普通に見える。朝、甲斐駒ケ岳の雲海を見て、夜、渋谷のセンター街にいるとか、このエクストリーム感は面白いです。
- お二人とも幼少期を海外で過ごしていますが、その点から見てどうでしょうか?
松井さん)
ドイツは環境教育がしっかりしていて、そこでかなり刷り込まれたように思います。「自分には責任がある」ということを自然と感じていて、誰かがやっていることに対して、自分がやっていないというのは何となく居心地が悪い気がして。こっちに住むようになってシカとよく遭遇するので、最初は喜んでいたんですが「20年後には、ここの自然がなくなってしまう可能性がある」と聞いて、すごくショックを受けました。地元の人に全ての責任があるわけではないですが、それでも地元だからこそできることもあるんじゃないか。サミットを企画したときにもそういう思いがあったのかもしれません。
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