2017.03.29 [長野県大町岳陽高等学校教諭 大西浩さん]
高校教諭×山岳部 vol.2
山岳部の顧問になる前から、希望する生徒を登山に連れていっていた大西さん。山岳部の顧問になってからは、登山に欠かすことができない基礎的な知識と技術を身に付ける「安全登山」を重視した指導を行っています。
オールラウンドな生きる力を、山岳部の活動で見つけてほしい
- 山岳部を持つようになったのはいつですか?
松本美須々ヶ丘高校へ行ってからですね。そのころはワンゲル部でした。その後、木曽高校の定時制へ行って、そこでは生徒たちと野外活動をしていました。
- 山ではなく、野外活動?
登山というより、外で遊ぶ感じです。中山道を奈良井から鳥居峠を越えて妻籠まで、2年間かけて少しずつ歩いたり、木曽川でカヌーをしたり、岩登りやたき火をしたり。定時制は、地元に残って生活をしていく生徒が多いので、地元の良さを知ってもらういい機会になったと思います。皆も喜んでくれていたので。その後、池田工業高校、そして今の大町岳陽高校では山岳部の顧問です。
- 山岳部は普段、どんな活動をしているんですか?
夏は縦走と合宿、冬も合宿がメインで、1年間を4つのクールに分けて活動しています。まず4~6月は1、2年生にとっては安全登山の技術を学ぶ時期で、3年生にとっては県大会を目標に仕上げの時期になります。
夏山合宿
- 山岳部の大会って、何を競うんですか?
安全登山の技術を総合的に、100点満点で換算します。テントを張ったり、炊事をしたりする技術、読図や天気図を読んで書く技術、装備や歩き方、そしてチームワーク。おかげさまで今年は県で優勝して、インターハイにも出ました。
- おお、おめでとうございます!
長野県大会
インターハイ
ただ、大会といっても自分たちが今までやってきた安全登山の技術がどのくらいなのかを試す場という位置付けです。大会に向けて何かをするというよりは、安全登山を追及していったら、結果的に大会でも勝った、というのが僕のイメージです。インターハイに行かない年は、7~9月は夏休みの合宿がメイン。短くても3泊4日の日程です。3泊となると、どこかで必ず雨に降られますし。
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
営業局
TEL:026-235-7249
FAX:026-235-7496