自然と遊ぼう!ネイチャーツアー

~自然に触れる、学ぶ、そして守る~ 自然環境や生物多様性、自然体験型ツアーについての情報をお届けします。

八ヶ岳(鬼も仏も)

 八ヶ岳は、列をなす巨大な火山群です。
日本列島は少しメタボな龍の形をしていますが、その龍のお腹の下あたりに、南側から伊豆半島が突き当たっています。その衝突の先では、西から東へずうっと続いてきた列島の古い地層が大きく変形し、北に90度近くも鋭く折れ曲がってしまいます。八ヶ岳はちょうどその折れ曲がりの隙間を埋めるように鎮座する火山群です。火山活動の開始は今から約130万年前にさかのぼり、その活動は現在までつづいています。

日本列島の中央にあって、列島を引きちぎるような地下の裂け目を伝って次々にマグマが噴出し、成長したのが八ヶ岳です。山そのものがおそろしい地球のパワーの現れですから、ここはまさにパワースポットといってよいでしょう。
八ヶ岳火山は夏沢峠という峠を境にして、北部と南部で雰囲気が大きく変わります。数十万年にもわたる噴火の歴史を反映し、北部には比較的穏やかな起伏をみせる新しい火山体が多く、南部には浸食をうけて火山の骨がむき出しになった山や峰が多くあります。南北に縦走すれは、八ヶ岳の鬼の顔から仏の顔を次々と拝むことができるでしょう。

下の写真は9月のはじめ頃、台風明けに権現岳から北を見たものです。
並んでそびえているのは、赤岳(右手のピーク;標高2899m)と阿弥陀岳(左手のピーク;標高2805m)。赤岳は名前通りの色をした南八ヶ岳の主峰で、さしずめ赤鬼の大将というところでしょうか。
八ヶ岳はこれから雪と氷に覆われて、冬の眠りに入ります。



          ~ ねむる山 鬼も仏もひとならび ~

このブログのトップへ

このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら

環境部 自然保護課
TEL:026-235-7178
FAX:026-235-7498