皆さんこんにちは。長野地域振興局企画振興課の新人職員、Fです。今回は、７月初旬に行われた局長現地視察の様子をご紹介しようと思います。

長野県では県民の皆さんの生活がより良いものとなるよう、公共土木工事や施設の整備などの事業が計画的に進められています。局長現地視察は、地域振興局のリーダーである局長が、管内で県が関係して進められる土木工事や施設整備の計画や経過、実績を実地で視察する重要な機会となっています。今回、その視察に私も同行させてもらいました。

現地視察の際は局長をはじめ、副局長や企画振興課長、公共工事などを担う建設事務所の所長など、関係所課の職員が同行し、各事業に関する概要や意義などを共有します。この日の視察では、産業用地や観光誘客施設の建設が行われ、開発が進む須坂長野東インター周辺（須坂市・長野市）、アクセス道路の改修などが行われている名勝「雷滝」周辺（上高井郡高山村）などを視察しました。

開発が進む須坂長野東インター周辺。県の行う道路整備等の状況を確認。

名勝「雷滝」。落差30メートルの大滝を間近に見られる人気の観光スポット。紅葉シーズンには特に多くの行楽客が訪れる。

雷滝に至る道路はカーブや狭路も多いが、アクセス改善を図る改修工事なども計画的に実施されている。

この日の視察では、いくつかの公共工事の現場や施設を訪れましたが、特に新人の私の目線で勉強になったのは、排水機場の視察です。この日は、施設や設備の更新が行われた「相之島第２排水機場」を視察しました。排水機場とは、町や田畑からに生じた雨水などを比較的大きな河川（長野県の場合は千曲川など）へ排出するためのポンプの役割を担っています。詳細は、長野地域振興局農地整備課がわかりやすい解説を作成していますので、是非ともご覧ください！（詳細はこちら！『排水機場と排水の仕組み』）

排水機場といわれても、それがどんな施設なのか、すぐにお分かりになる方は少ないと思います（私も、この視察の日まで排水機場という施設の存在すら知りませんでした）。しかし、排水機場は、大雨が降れば、皆さんの暮らしや生命を守るため、その役割をいかんなく発揮します。

排水機場内部に備えられた排水ポンプ。前に立つ人と比べ、その大きさを実感いただけるのではないでしょうか。

近年ニュースにもなっていますが、各地でゲリラ豪雨が頻発し、内水氾濫とよばれる現象で宅地浸水などが多く発生しています。内水氾濫とは、大雨などが原因となり、一定の地域内にたまる雨水などの量が、その地域の排水能力を超えた結果、大規模な河川以外（用水路や下水道など）から氾濫がおこる現象です。実は排水機場は、排水路とよばれる水路から、地域内にたまった水の河川への排水をサポートし、内水氾濫などの現象が起こりにくくする役割を担っています。見えないところで、私たちの安全な暮らしに寄与している排水機場は、多くの関係機関の努力で、適切な維持管理や能力向上が行われています。このブログを読まれている皆さんにも、そんな内幕をすこしでも知っていただければ幸いです。

ここまで、局長現地視察の様子をお伝えしました。お読みいただきありがとうございました。