こんにちは。林務課のSです。

連日地震が発生し、松本管内で大きい被害はまだないものの、気が休まらない状況です。
海の無い長野県では津波の心配はありませんが、山間部で斜面が崩れたりしているのを見かけることがあります。県が管理している山（県有林）も例外ではありません。

そこで今回は、県有林内で今年度に実施した林道の補修事業をご紹介します。

まずは、地形の影響で雨水が集まりやすく、流水によって林道の上下がえぐられてしまった現場です。
このままでは道肩が崩れ、脱輪などの危険があるため、補修と排水のための工事を行いました。

Before

（道下）

（道上）

（道下）

（道上）

もう一か所は、林道沿いののり面が崩れてしまった現場です。
ここでは雨風によりたびたび落石が生じており、通行が危険なため、のり面に保護シートを張る工事を行いました。

Before

After

作業後には、完成状況を確認するためにしっかり命綱を着けて登らせていただきました。
なかなかの高さと急斜面で楽しいような怖いような．．．。とてもきれいに施工されていました。

（斜面上からの景色）

この場所は国定公園の中にあるため、法律の規定で、あらかじめ植物の種が入っている保護シートを使うことができません。公園内の植生を保つため、あとは周囲の植物から種が飛んできて、根を張り、緑化してくれるのを待つばかりです。The自然まかせ。

保護シートと植物の根の保持力がプラスされれば、斜面が崩れる可能性もかなり低減できるかと思います。春から緑化してくれるのを願いながら、今後も経過観察を続けていきたいと思います。