こんにちは、松本空港管理事務所のオスカー・マイクです。
航空機が安全に着陸できるよう滑走路には、目印となるマーキングがなされています。このような路面のマーキングを道路では「路面標示」といいますが、滑走路では「標識」といい、その目的に応じて、さまざまな「標識」があります。
滑走路の始まりと終わりの目印である「滑走路進入端標識」、飛行機が着陸する目標点を示す「目標点標識」や滑走路の向きを示す「指示標識」など。ちなみに『信州まつもと空港』の滑走路は、南北方向に設置されており、南向きに着陸する方向には180°を表す「18」、北向きに着陸する方向には360°を表す「36」とマーキングされています。
また、滑走路の標識は、一般的には「白色」ですが、松本や北海道などの積雪地の空港は、積雪時の視認性向上のため「黄色」でマーキングされます。(実際には、オレンジ色ですが・・・。)
詳しくは、オスカー・マイクが監修した『信州スカイパーク』の「ミニ滑走路」の説明看板をご覧ください。
滑走路のセンターラインを示す「滑走路中心線標識」は、航空機が200km/hを超えるスピードで着陸してくること等から、タイヤ痕により1年ほどで、こんなに真っ黒になってしまいます。
また、着陸時にタイヤを着ける範囲を示す「接地帯標識」も、経年劣化で色が薄くなってきていました。
そこで、着陸時の航空機の安全性確保のため、これらの標識を塗り直すこととしました。監督は、土木技術者であるオスカー・マイク。日ごろ、このブログで『信州まつもと空港』の魅力発信にいそしんでいますが、こちらが本職です!
「標識」の塗り直し作業は、『信州まつもと空港』の運用時間終了後の午後5時に開始。
まず、正確な位置に標識をペイントできるよう「墨出し」を実施します。
「墨出し」は、チョークラインという石灰がついたヒモをぴんと張って、手でパチンとはじいて目印を着けます。着けられた目印は、こんな感じ♪
また、両端の部分まできれいに塗れるようガムテープで養生します。
標識のマーキングは、このような専用の「ラインマーカ車」で実施。
車体の先端に着けられた目印の棒を先ほど着けた目印にぴったりと合わせてラインマーカ車を運転し
スプレー部分の真後ろに乗った作業員が、スプレーのスイッチをマーキング箇所に合わせてオン、オフ。スプレー部からペンキが噴射され、設定した幅ぴったりにマーキングしていきます。
最後に養生テープをはがして、「滑走路中心線標識」の塗り直し作業は終了!
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