林業総合センター育林部の ぶらた・森 です。
昼休みに構内を散策していたら、道の脇にオレンジの花が咲いていました。
県内の高原で夏を代表する花の一つである「ニッコウキスゲ」です。
本来の自生地より標高が低い場所に咲いていたので、職員に尋ねたところ、信州を代表する植物として、皆さんに見てもらおうと考え、3年前に購入して、構内に植栽したとのこと。
今年は多くの花を付けたので、目立ったのでは?とのことでした。
実はニッコウキスゲ。
ニホンジカが好物として食べられてしまうことが多い事で知られています。
林業総合センターでニホンジカの被害が見つかった2003年には鉢伏山のニッコウキスゲが食べられていると話題になり、霧ヶ峰では現在でも防護柵で守らないとニッコウキスゲの花を見ることがありません。
皆さんに見てもらいたいと道路脇に植栽したニッコウキスゲですが、
構内に出没するニホンジカに見つからず、これからもきれいな花を咲かせてくれることを祈ります。
なお、構内のニッコウキスゲですが、皆さんに楽しんでもらうだけでなく、ニホンジカとの闘いを観察する材料とも考えております。
今年の花は、この記事が掲載される頃には花の季節は終わってしまうかも知れませんが、来年以降も皆さんに楽しんでもらいたいので、静かに観察して頂ければ幸いです。
〈本件に関するお問い合わせ先〉
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