2014.08.29 [ 自然・観光地 ]
インターンシップ通信「牛伏川を伝えよう防災遺産活用事業」
8月18日から長野県庁インターンシップの実習生として8月18日(月)から22日(金)までの5日間、松本地方事務所地域政策課にお世話になりました。立教大学コミュ二ティ福祉学部コミュニティ政策学科3年の小出周と申します。
今回のインターンシップでは元気づくり支援金を中心にお手伝いをさせていただき、その一環として過去の元気づくり支援金事業の現地調査に同行させていただきました。また松本地方事務所の管内地域である山形村、朝日村、筑北村の現地調査、塩尻市で行われている信州F・POWERプロジェクトの視察にも同行させていただきました。
研修二日目の8月19日に、最初の現地調査として、25年度の支援金事業である、「牛伏川を伝えよう防災遺産活用事業」の、牛伏川に行ってまいりました。
こちらは案内していただいた、牛伏鉢伏友の会の加藤輝和さんです。
支援金を利用してパンフレットや看板を作成したそうです。
フランス式階段工について説明していただきました。
100年前に造られたものであるのに、未だに牛伏川の氾濫を抑えている石造りの河川、コンクリートを使わない「空石積み(からいしづみ)」であるそうです。
当時は現在のような重機があるはずもないので、時間をかけて人の手で一つ一つ積み上げていったそうです。実際に登ってみてフランス式階段工がはじまるところから松建小屋という途中の建物まで距離にして1500メートル程、その周りには山崩れを防ぐ石組みがあったりもします。また今は土砂や木で見えなくなってしまっているだけで河のまわりを掘り返せばまだまだ石組みがでてくるそうです。これだけのものをつくるのにどれだけ手間がかかったのでしょうか、どれだけの苦労があったのでしょうか、考えるだけで気が遠くなりそうです。実際に標高800mから1600mに至りこの幾多の谷をまたぐ東京ドーム21個分に匹敵する面積の治水事業は、32年の年月がかかったそうです。
いろいろな補助金と友の会の会費でやりくりして様々な整備を行っているという加藤さんは、このフランス式階段工を少しでも多くの人に知ってもらい、キャンプ広場で少しでも子どもたちが遊んでくれたら嬉しいのだと、おっしゃっていました。
非常にきれいなところなので家族連れから写真家まで様々な人がいらっしゃるそうです。
みなさんも是非足を運んでみてはいかがですか。
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