長野県庁インターンシップの実習生、立教大学コミュ二ティ福祉学部コミュニティ政策学科3年の小出周です。
研修三日目の8月20日、管内北部の筑北村の村管内状況、元気づくり支援金事業の調査で生坂村と安曇野市明科の3ヶ所を視察させていただきました。
筑北村は2005年に本城村、坂北村、坂井村が合併してできた村です。
現在の人口は5000人ほどの村です。
所在は麻績村ICから車で10分程、鉄道も筑北盆地に篠ノ井線が通っており、松本、長野まで30分前後で行けるのが利点です。3村の合併でできたということもあり、現在は小学校や役場の総合支所は旧村単位で一つありますが、本庁の機能を今の本城の庁舎に集約する準備が進められているそうです。
本城総合支所
このような村でのまちづくりで重要なことは、先を見据えた公共施設のあり方であるとお聴きする事ができました。住民の皆さんが今何に困っているのか、何を求めているのか直にお聴きして、その施設に必要な役割を見極めながら、既存のものに追加していくのかまた新しく建設するのかを考えなければなりません。
時間の都合で短い間しかお話を聞くことができなかったので、非常に残念でしたが、とても良い勉強になりました。
生坂村では25年度の元気づくり支援金事業である「川霧にはぐくまれる柿・めじろの里づくり事業」の柿づくりの現場を拝見させていただきました。この事業では、高齢者でも作業しやすい低樹木柿栽培による労力軽減と遊休農地の削減、また既存の蜂谷柿を活用した商品化を行っています。
草尾柿組合の方々
柿を干すハウスの中で実際の機材の使い方を教えていただきました。
こちらは柿の造成地、この木はこれから枝を横に広げるように手入れをしていくそうです。
農業の高齢化も進んでいる現在ですが、この高さなら脚立も利用する必要もなく、お年を召した方も収穫することができますね。生坂村は人口2000人弱の村ですが、人口増加の為に非常に興味深い取組みをしています。
近年、他県からの田舎で農業をしながら新しい生活をしたいという人を呼び込むという取組みが日本各地の自治体で行われています。ですが、いきなり都会の人や、その土地を知らない人が新しい土地へ来て、いきなり上手く生活できるようになるでしょうか。
そのような悩み、心配をお持ちの方々をサポートする「農業研修制度」という仕組みが生坂村にはあります。詳しくはホームページ(http://iksk-agri.com/kenshu/)を見ていただきたいのですが、本気で生坂村に住みたい、農業をしたいという方を面接等で選び、巨峰の栽培技術から経営管理技術、村での過ごし方まで3年間研修します。
研修でつくっているというぶどう園、立派なものができています。
一般のお店で売っているわけではなく、ホームページからの連絡で購入することができるようです。少し味見をさせていただきましたが、とてもおいしかったです。
最後に安曇野市明科東川手にある25年度元気づくり支援金事業を活用して環境整備を行った、「廃線敷きおもてなし促進事業」の調査をさせていただきました。
JR篠ノ井線の移設により廃線となった廃線敷きを地域住民によって立ち上げたボランティア組織「ケヤキの道の会」と行政との協働により整備した約3キロのトレッキングコースに(時間や)距離の目安となる距離標、スタンプ箱を元気づくり事業として設置したものです。
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