林務課のKです。
松本市街地から見る大滝山は、手前の里山の奥にあってなだらかな山容のため地味な存在ですが、安曇野市三郷からのアプローチと登山道は、かつて江戸時代末期に開けた遠く飛騨地方に通じる「飛騨新道」の経路にもなっていたようで、槍ヶ岳開山の祖播隆上人もこの道を利用して槍ヶ岳に登ったそうです。
5月中旬、残雪の大滝山(2616m)に登って来ました。
まずは冷沢登山口までの長い林道歩きから始まります。
冷沢の登山口からしばらくは雪の消えた樹林帯の中を進みます。
鍋冠山への登りになる辺りから雪があり、踏み抜きに苦労します。
展望のない鍋冠山の山頂です。2週間でだいぶ雪は融けました。
さらに進んで八丁ダルミを過ぎると雪も締まってきて歩きやすくなります。
雪に覆われた針葉樹林の中を黙々と登ります。
傾斜も徐々に増していきます。
稜線直下の最後の急登です。
歩き始めて6時間半、ようやく大滝山に到着です。
山頂標識は少し離れたところにあるので、この日は最高地点の2616m付近でザックを降ろしました。
目の前に広がる穂高連峰と槍ヶ岳にかけての絶景をゆっくり堪能して下山しました。
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