2014.02.23 [ 自然・観光地 ]
松本地域自然保護合同研修会を開催しました
中部山岳国立公園の優れた景観や希少な生態系の維持のためにも、ご協力をよろしくお願いします
続いて、車屋堰の環境保全活動について、車屋堰をきれいにする会の髙島壽男さんに講演をしていただきました。
車屋堰は松本市島内を流れ、途中でわさび田の湧水を水源とする崖下堰と合流し、最終的には奈良井川へ落ちる堰です
青い線が車屋堰です
全長1200m程で比較的短い堰ではありますが、水量は豊富で、年間を通して水量・水温ともに一定に保たれています。
これらの特徴を活かし、かつてこの堰では車屋(水車小屋)が発達していました。多いときで72基の水車が稼働していたそうです
透明度の高い清らかな水です
そんな車屋堰ですが、数年前から、特定外来生物に指定されているオオカワヂシャが侵入してきています
水面に広がる植物がオオカワヂシャです
その影響で、数十年前までこの堰で繁茂していたクレソンが、今ではほとんど姿を消してしまったそうです
クレソン
車屋堰をきれいにする会では、地域住民と協力して、年に1回オオカワヂシャの駆除を行っています。
オオカワヂシャは水面に繁茂しており、それを鎌等ですくって駆除します
普通の雑草等であれば、そのまま袋に詰めて処分すればいいのですが、オオカワヂシャは特定外来生物であるため、枯れるのを待ってから処分しなければなりません
オオカワヂシャの駆除は、こういった手間や苦労の末行われているのですね
一方で、この車屋堰は様々な自然と触れあうことができるというのも、その特徴の一つです。
堰にはカジカやドジョウ等の水生生物が多数生息しており、日頃から子どもたちの学習の場としても活用されています
カジカ等の水生生物
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