2016.02.12 [ 特産品・名産品 ]
信州の伝統野菜(ヘリテイジ)~稲核菜~
皆さんは稲核菜(いねこきな)をご存知でしょうか。
稲核菜とは、松本市安曇の稲核地区に古くから伝わる漬け菜です。およそ300年前、飛騨から野麦峠を越えて持ち込まれたものが稲核地区に定着したといわれています。
かつて稲核菜は、野沢菜、羽広菜と併せて「長野の三大漬け菜」として親しまれてきましたが、やわらかい野沢菜の栽培が普及したことで、そのほかの漬け菜はそれぞれの地域でのみ栽培されてきました。
稲核菜は、野沢菜と比べて草丈が低いですが、茎に繊維質が多いため噛み応えがあるのが特徴です。また、葉だけでなく、カブの部分も食べることが出来ます。下の写真では、右がカブ、左が葉の漬物になります。
この稲核菜は交配しやすいので、種の保存にも最新の注意を払って管理されています。地域に古くから残る原種を守るために、地元の生産者によるさまざまな努力が行われています。
稲核菜は自家用が主ですが、道の駅「風穴の里」にも出荷されています。近くに行った際には、地域固有の伝統野菜、稲核菜を手にとってみてはいかがでしょうか。
信州の伝統野菜については、県ホームページでも紹介しています。
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