2023.09.16 [ 松本市特産品・名産品松本農業農村支援センター ]
見て、食べて二度おいしい!!
松本農業農村支援センターのKです。
暦の上ではとっくに秋になったというのに、まだまだ暑い日が続いていますね。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
9月9日に「新そばを味わってきました~♪」という投稿がありましたね。
実は今、この季節に信州を訪れると、下の写真のように黄色い稲の穂波に交じって、秋に収穫をする「秋そば」の白い花が咲いている光景を楽しむことができます。ただし、稲刈りが終わるまでの期間限定の風景です。
また、県内では、その地域で古くから伝わる在来種を栽培している地域があります。
その一つが、松本市奈川地区です。
国道158号線を上高地方面に進み、「奈川渡ダム」手前のトンネル内の分岐を直進して木祖、奈川方面に向かうと、松本市奈川地区に至ります。この地区では「奈川在来」という品種を今に伝えています。
晩生で涼しい高冷地での生育が良好、実はやや小粒で品質が優れているという特徴があります。
この「奈川在来」は、他品種との交雑や生産者の減少、さらには1998年に奈川地区を襲った台風により消滅の危機に瀕したことがありました。地元の皆様を始め、関係機関(この中には当センターも含まれています。手前味噌ですみません。)の努力により、わずかに保存をされていた種子を増やして、2006年に再び栽培されるようになりました。
奈川地区に入ると、こんな看板を見つけることができます。
「『とうじそば』って何??」
と思われたあなた、初めて見た私と一緒です。でも、美味しいんです。これが…。
注文をすると、つゆの入ったお鍋が卓上コンロに乗って登場します。つゆの他に、きのこや山菜、季節の野菜、鶏肉が具として入っています。火にかけて煮たったところで、ざるに小分けしてあるおそば(一度、湯がいてあります)を竹で編んだ「とうじかご」に入れて、つゆに浸し、しゃぶしゃぶの要領で軽く温めます。これをお椀に取り、鍋からつゆや具もよそって一緒に食べます。
「一人わんこそば」みたいで楽しいですよ。
どうですか?美味しそうでしょう?
ただし、奈川地区の様に涼しい地域では、そばは年一回「秋そば」のみの収穫になります。
この他にも、松本地域の各市村には、先週紹介されたようなこだわりのお蕎麦屋さんが数多くあります。
この地域の各地をのんびりと巡って「秋そばの花見」をした後に、お店に入ってつるつるっと、そばをすすってみるのも、この時季ならではの「二度美味しい」贅沢です。
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