来て!観て!松本『彩』発見 歴史と伝統の城下町松本。のどかな田園風景安曇野。そびえたつ雄大なアルプス。自然と文化に彩られたまつもと地域の情報を、松本地域の県職員の発見を織り交ぜつつお届けします。 面白いこと新発見、知ってる人にも再発見、何だこれはの珍発見。当たり前だと思っていたことから、ローカルなことまで職員の発信する情報をお楽しみください。

来て!観て!松本『彩』発見

歴史と伝統の城下町松本。のどかな田園風景安曇野。そびえたつ雄大なアルプス。自然と文化に彩られたまつもと地域の情報を、松本地域の県職員の発見を織り交ぜつつお届けします。 面白いこと新発見、知ってる人にも再発見、何だこれはの珍発見。当たり前だと思っていたことから、ローカルなことまで職員の発信する情報をお楽しみください。

若手職員異業種体験研修【水産試験場】

こんにちは、商工観光課のYです。

10/1に異業種体験研修として水産試験場の本場(安曇野市)にお邪魔させていただきました。

水産試験場は地域水産業の振興や漁場環境の保全など行う長野県の機関です。

水産試験場には本場の他に3つの支場があり、各地でそれぞれ異なる魚を育てています。本場では信州サーモン、木曽試験地では信州大王イワナ、諏訪支場ではアユ、佐久支場では̪シナノユキマスなどです。

 

そして本場では信州サーモンの他に、渓流や釣り堀でおなじみの「ニジマス」も育てています。

 

今回の研修では、ニジマスの池でお仕事を体験させていただきました。

(池にはいる私)

 

池のふちに網を添わせて

 

追い込んで、あつめて

 

隣の池に移します。

伝わるでしょうか、このニジマスの大きさ

 

スーパーや釣り堀で見かけるニジマスの体長は大体20センチほどだと思いますが、

こちらの池のニジマス、なんと体長50センチ以上!重さは3キロ以上!
しかも、ドッヂボールコート程のこの池だけで約1000匹いるそうです。

 

実際にやってみました!

(翌日の筋肉痛が決まった場面)

 

水産試験場(水試)の方々は軽々とやっていましたが、これがキツイ。

網の中には十数匹の巨大ニジマス、ただでさえ重いのに水から上げると暴れます。

手を貸していただいてようやく隣の池に移すことができました。

 

次に雌雄選別です。

メスは丸い顔をしていて、オスは口がサケのように尖っているとのこと。

私には同じにしか見えませんが、水試の方々は次々と選別します。(今年は例年より成熟が遅く、十分に卵が育っていなかったり、顔の変化が遅く、選別は難しいとのことでしたが。)

選別したオスを池に戻していきます。

 

これも体験しました!

何匹出したか、数えながら池に戻していきます。

 

本場では卵を養殖場に出荷するため、メスとオスで必要な数は9:1ほどの割合だそうです。

不要なオスは犀川下流の犀川殖産漁協が管理するエリアの釣りポイントに放流していて、釣り人たちを楽しませているそうです。オスも有効活用され、観光誘客として役に立ってくれているんですね。

 

体験のあと、増殖部長の小川部長に水産試験場の事業についてお話を伺いました。

水産試験場が生み出した信州のブランド魚といえば「信州サーモン」。県内での認知度は100%に近いとのこと。

信州サーモンは地域の料理人が旅館や飲食店で提供することで、ブランド化を図っています。

 

そして信州サーモンに続き、今推しているのが信州大王イワナ。

イワナというと塩焼きというイメージかもしれませんが、信州大王イワナは大きく育つのでお刺身としても食べられるんです。

 

なんだか新しい品種が続々と生まれているように思えますが、

魚の品種改良には、長年の研究・開発が必要になります。(実際、信州サーモン誕生までに10年もの歳月がかかっています)

 

 

――将来的には、信州生まれの魚だけでお寿司の握りセットを作れるように、新種や品種改良をすすめて提供していきたいですね。

 

なんともロマンのあるお話を語っていただいた増殖部の小川部長。今後の水産試験場の取組に期待せずにはいられません。

 

というわけで今回、その道の専門家として働く技術職の方々のお仕事を体験させていただき、とても刺激的な経験をさせていただきました。

 

研修前、商工観光課とは無関係だと思っていた水産試験場での業務でしたが、観光・産業面ともに、つながりがあることを学ぶことができました。

 

水産試験場の皆様、お忙しい中、研修に参加させていただき、本当にありがとうございました。

 

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