2023.11.18 [ イベント ]
家畜の伝染病発生に備える!松本地域特定家畜伝染病防疫演習を松本市で開催!
はじめまして。松本農業農村支援センターの「いっちゃん」です。
昨年は、全国で高病原性鳥インフルエンザが発生し、卵の値段が上がるなどの大きな問題となりました。
今年も、夏以降に北海道などの野鳥で高病原性鳥インフルエンザが検出されるなど、国内の養鶏場での発生リスクが高くなっています。
そこで、松本地域にある「X(エックス)農場」(想定農場)で、高病原性鳥インフルエンザが発生した、という設定に基づき、11月10日(金)に防疫演習を実施しました。
ちなみに、特定家畜伝染病というのは、家畜伝染病のうち、家畜伝染病予防法により、特に総合的に発生の予防及びまん延の防止のための措置を講ずる必要があるとされている、口蹄疫、豚熱、アフリカ豚熱、高病原性鳥インフルエンザ及び低病原性鳥インフルエンザなど7つの家畜伝染病の総称です。
まず、県松本合同庁舎から農場で作業をする動員者(県、市村、農業関係団体)を大型バスに乗せ、想定農場の集合基地と設定した松本市四賀体育館まで移動してもらいました。
到着後、受付を済ませ、農場作業前の健康確認を実施しました。防護服を二重に着てのハードな作業をすることになるため、①体温が高くないこと、②血圧が高くないこと、などの動員者の基準を満たしているか、松本市保健所及び県松本保健福祉事務所の保健師等が、動員者の健康を確認しました。
次に、農場作業前に集合基地で防護服(二重)、ゴーグル、マスク、手袋の着用訓練を実施しました。着用後は各自その場に座り、スクリーンに映した想定農場の説明を見てもらい、理解を深めてもらいました。
X農場の想定案説明
続いて、農場作業前の農場前仮設テントに見立てた場所で長靴をはき、防護服と手袋、長靴のすき間からウイルスが入らないように、粘着テープですき間をふさぎました。
農場内に見立てた場所では、農場作業として、鶏のケージから鶏の模型を出して大型のポリバケツに入れ、炭酸ガスを注入するやり方をレクチャーしました。
農場作業後の農場前仮設テントに見立てた場所では、目張りのために貼った粘着テープをはがし、着用したものを全て脱いでもらいました。新しい防護服を1枚着用し、集合基地に戻って着用していた防護服を脱いでもらいました。
最後に、質疑応答、主催者側の代表者からの総括を行い、演習は終了となりました。動員者に発生時の集合基地等での流れや農場での実施内容を理解してもらうことができ、有意義な演習が実施できたと思っています。参加された皆様、お疲れさまでした。参加いただき、ありがとうございました。
動員者などから回答いただいたアンケートを後日取りまとめ、今後の対応の改善に活かしていきたいと思います。
最後までお読みいただき、大変ありがとうございました。
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