穏やかだったお正月に続き、同じく晴天に恵まれた1月9日(土)からの3連休に、私の住む山形村では小正月の行事『三九郎』が行われました。
三九郎は、松本地域に昔から地域に伝わる伝統行事の一つで、地域の子どもたちとその親御さん達が中心となり“無病息災”を願いながら、村内でも各連絡班ごとや子どもの少ない地域では地区合同で毎年行われている行事です。
こちらは、私の地域の子どもたちが作った『三九郎』です。
たくさんのだるまが連なっていますが、事前準備とも言える“ものがら集め”で、子どもたちと役員が地域の各家を1軒1軒まわり、集めたものです。
また、やはり事前に三九郎の支えを作る《御神木》とされる木や竹を切り出しに行き、準備をしておきます。私の地域では、ここ十何年(?)は竹を準備しています。地域や親御さんの協力がなければ成り立たない行事です。
だるまの数や“ものがら”と言われる《藁》や《豆殻》などの多さで、その年の『三九郎』の大きさも違ってきます。
地域の人たちも、『三九郎』に提供する“ものがら”は大切に確保してあって、“ものがら集め”の日に玄関前に出しておきます。例年“ものがら集め”は1月7日の《お正月の内飾り》をおろす日に行われるのですが、今年は学校が始まる日ということもあり、1月9日(土)に行ったようです。
こちらは、違う連絡班のたてた『三九郎』です。少しずつ、各地域の特徴が表れますね。
そして、この日の夕刻には、子どもたちは《繭玉》を手に持ち、『三九郎』に火を着け、赤々と燃える三九郎が灰になったところで《繭玉》を焼いて食べます。この《繭玉》を食べると“風邪をひかない”とか言われます。そうそう、この《繭玉》作りもお母さんたちは大変な事前準備のひとつですね。(最近では、スーパーなどでも売られてもいますが。。。。)
また、書初めを一緒に燃やすと“字がうまくなる”と言われてもいますが、私も子どもの頃燃やした記憶はあるのですが。。。。皆さんは御利益があったでしょうか。
『三九郎』は、これからも大切に守っていきたい地域の伝統行事です。
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