2014.01.15 [ 文化・伝統 ]
三九郎
三九郎は小正月に行われる、しめ縄・松飾り・ダルマを集めて燃やし、神送りをする行事です。
一般的には、「どんど焼き」ですが、この松本地域では「三九郎」と呼ばれています。
この三九郎の火で焼いたまゆ玉を食べると、1年間無病息災で過ごせると言われています。
朝早くから小学生が主体となり地域の松飾りを集め、地元の育成会と保護者で積み上げていきます。
この作業で大変なのは、松飾りやダルマに混ざっている針金やプラスチック等を分類して取り外すことです。
お借りしている場所が田んぼですので、しっかり取り除かなくてはいけません。
それを、松飾り・竹・豆殻などと組み合わせ、完成です。
午後3時半、地元消防団の見守る中、点火です。
周りは週末に降った雪で真白ですが、勢いよく火柱が立ちます。
ようやく炭火になったところで、まゆ玉を焼きます。
今はまゆ玉は少なくなり、切り餅を焼いている人の方が多かったです。
また、変わり種でマシュマロがありましたが、焼くとトロっとしておいしく、子ども達に大人気でした。
この「三九郎」の呼称については、
1 道祖神の「神主福間三九郎」のお札が配られたことによる人名説。
2 三九郎と呼ぶ木製の人形を備えることから人形名に起因する説
3 凶作・重税・疾病の三つの苦労=三九郎とする説。
4 三本の柱を立てて九段に横木を渡す説。
5 松本城を築いた石川氏時代の文書に三九郎という人物が三人登場していることから、石川氏との関係が深いのではという説。
と諸説あり、どれが本当なのか良く分からないのだそうです。
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