2014.05.14 [ 文化・伝統 ]
犀川通船の碑
田川と女鳥羽川の合流点に犀川通船の碑があります。江戸時代の末から明治の初期まで、船で物資を善光寺平まで送った記念碑です。
天保3年(1832)、松本庄内組白板村の折井儀右衛門らが藩の許可を得て、通船の事業に乗り出しました。はじめは米や酒を新町まで送りました。善光寺街道を通じた輸送よりはるかに低コストです。通航も長野まで伸び、明治の初めには活況を呈しましたが、明治35年(1902)篠ノ井線が開通すると廃されてしまいました。
碑の傍らに石尊大権現碑があります。犀川通船の安全を祈願して庄内の有志が建てたものです。
通船の碑のある場所から眺める常念岳の景観は季節折々に抜群です。
私は長野から篠ノ井線で通っていますが、この碑の前を通ると往時の賑わいと移ろいが感じられてなりません。
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