こんにちは!計量女子です。
道の駅大好き計量女子は時々遠くの道の駅へ遠征しますが、先日は東御市まで足を運んできました。
県道79号線(浅間サンライン)沿いにある、道の駅雷電くるみの里。
「天下無双力士」と称される、江戸時代後期に活躍した信濃国小県郡大石村(現在の東御市大石)生まれの力士・雷電為右衛門にちなんだ名前が付けられた道の駅です。
ここに、他の道の駅では見かけない珍しいものがありました。
写真の左に見える丸い石は「力石(ちからいし)」と呼ばれるもので、かつて若者が持ち上げて力を誇った石だそうです。
説明文によれば、この力石は東御市大石に残されていたもので、表面に「大石 三十六メ目」と刻まれています。
雷電くるみの里以外にも、本海野の白鳥神社に四十一メ五百、田中の天神町薬師堂仁王像脇に二十メと刻まれた力石があり、いずれも雷電と関係が深い場所に残されているようです。
さすが天下無双力士を生んだ土地柄、力比べが他村よりさかんだったのかも知れません。
雷電の活躍した江戸時代に使われていた質量の単位は「貫(かん)」で、明治26年(1893年)に施行された度量衡法では「1貫=国際キログラム原器(1 kg)の15/4の質量(3.75 kg)」とされました。
※貫は江戸時代以前の貨幣の単位でもあるため、質量単位の貫を「貫目(かんめ)」と呼ぶ場合があります。
雷電くるみの里にある大石の力石には三十六メ目と刻まれていますが、この「メ目」というのはどうも「貫目」のことらしく、三十六メ目=三十六貫目=135 ㎏ということのようです。
白鳥神社の四十一メ五百の力石は、上記の計算式に当てはめると155.625 ㎏、仁王像脇の二十メの力石は75 ㎏と、いずれも人間ひとりで持ち上げるにはなかなか厳しいものがあります。
計量検定所にもかなりの質量を持つ分銅が揃っていますが、これらは力比べのためにあるわけではなく、トラックスケール等大型はかりの検定検査に使用する分銅です。
(とても人力で持ち上げることはできません💦)
分銅に限らず、私達が重量物を持つ際には安定した姿勢を保つことやずっと同じ姿勢でいないこと、適宜休憩を挟むことなどが大切です。
↑この猫ちゃんのような重量物の持ち方は全く平気ではないので絶対にやめましょう!
まんがでわかる 人や重量物の運搬作業の基本(厚生労働省労働基準局安全衛生部安全課)
[PDF:16,600KB]
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