あけましておめでとうございます。
2014年は皆様にとってどんな年になるのでしょうか?
今年1年皆様が、健康で幸多き年であることをお祈りします。
さて、お正月と言えば「おもち」を食べる家庭が多いと思いますが、皆さんはおもちをどのようにして食べますか?
私が生まれ育った筑北村の一部地区では、元日におもちを食べない慣習があります。
これは、四阿屋山(あずまやさん)の信仰によるものです。
「その昔、四阿屋山の神様が、正月におもちを食べたらお腹をこわしたので、一年間お腹をこわさないよう願って、元日にはおもちを食べずに、そばを食べる。」と子供の頃母に教えてもらいました。
四阿屋山は、いわゆる筑北地域(麻績村、筑北村(旧坂井村、旧坂北村、旧本城村))の中心にあり、標高は1,387mあります。
後ろにうっすらと見えるなだらかな山が四阿屋山です。(残念ながら筑北村坂井地区から山全体が見える場所は無いらしい)
(筑北村坂井安坂中村地籍から撮影)
四阿屋山には、各地区(麻績、旧坂井、旧坂北、旧本城)からの登山口がそれぞれあり、私が生まれ育った坂井地区の登山口は漸々(ようよ)沢口といって村営冠着荘入り口の交差点を西に入っていきます。(西に入ってすぐの場所に案内図があります。)
一の鳥居を過ぎ、林道の終点までは車で登れ、数台駐車は可能ですが、狭くて急な坂道なので、注意が必要です。林道脇杉の大木の横が登山道の入り口で、ここから山頂まで1時間20分の表示があります。
父に聞くと、四阿屋山の頂上には神社があり、四阿屋山大権現が祭られているそうで、坂井地区では、毎年8月31日に氏子が山頂まで登り、一晩過ごして山を下るとのこと。(他の地区は9月1日に登っているらしい。)
このことからも、四阿屋山に対する信仰の深さがうかがえます。
ちなみに、氏子となるのは、坂井地区でも四阿屋山に接している安坂地区(上安坂、中安坂、下安坂)だけなので、元日におもちを食べない慣習もこの地区だけとのことです。
興味のある方は、四阿屋山登山をし、温泉で疲れを癒した後、地元産のおいしいおそばを堪能してみてはいかがでしょうか。
(冠着荘とそば処さかい)
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