2015.01.07 [ 筑北村 ]
「派遣研修職員通信」 『坂井ちょっとやる会』~先進地視察 その1
筑北村への派遣研修職員 石川です。
筑北村は、約10年前に、旧本城村、旧坂北村、旧坂井村の3村が合併してできた村ですが、坂井地域は、本城地域・坂北地域からは、麻績村を通過しないと行くことのできない、いわゆる“飛び地”になっています。
このような地理的な条件に加え、坂井地域も過疎化という大きな課題を抱えています。
そんな中、坂井地域の有志のみなさんが、「坂井地域を何とかしたい」「自分たちでできることからやってみよう!」との想いから立ち上げたのが、『坂井ちょっとやる会』です。
坂井地域は、今年度から来年度にかけて、県による「集落“再熱”実施モデル地区支援事業」のモデル地区にも認定されており、『坂井ちょっとやる会』は、
1 地域活性化拠点運営による地域コミュニティ強化
2 坂井地域の魅力発信から始める交流・外部人材獲得
3 脱過疎化!空き家活用・起業支援による人口増加対策
を取組みの“三本の柱”として活動を始めています。
そんな『坂井ちょっとやる会』が、12月17日、拠点づくりや組織づくりについて学ぶため、「辰野町ボランティアセンター」と「NPO法人ビレッジならかわ(塩尻市)」を視察しました。
1 辰野町ボランティアセンター
地域でさまざまなボランティア活動をしている100を超える各団体の活動報告会や交流会の拠点となっているほか、“地域の駆け込み寺”として、多くの相談者も訪れています。
【懇談スペース。敢えて空間を区切らないことで、団体間の交流をスムーズにしています。】
【和室スペース。お年寄りや小さな子供たちにも配慮して段差の高さなどが設計されています。】
【地域の方々が作った物品の販売コーナー】
【懇談スペース等の予約ボード。職員が受け付けるのではなく、ボランティアが自分たちで管理しています。】
当日は、このボランティアセンターの立ち上げに携わった松本大学の福島明美先生や職員の方から、立上げ当時の経過や現在の状況について説明いただきました。
地域づくりのポイントとして、
- ボランティアは、『自分たちが好きでやっていることが誰かのためになっている』ものであり、『自分のできるときに、できる人が、できることを』やっていくことが大切。
- 個々のボランティア団体が自立して、主体性を持って活動することで、地域が元気になっていく。それには、コーディネーター等による『仕掛け』が必要。
といった話がありました。
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