みなさん、こんにちは。環境・廃棄物対策課のHです。
春の気配を感じられる季節となりました。どこかへ出かけたくなる気分ですね!
そこで、今回はちょっと不思議で、地質マニアには魅力的な観光スポット、白骨温泉にある文化財をご紹介します。
白骨温泉は、その独特な雰囲気と歴史的な価値で知られていますが、温泉以外にも「白骨温泉の噴湯丘と球状石灰石」という名称の特別天然記念物に指定された場所があります。
白骨温泉周辺の地層には石灰岩が分布しており、この地層をお湯が通ることで、炭酸カルシウムを含む温泉が湧き出しています。
遥か昔(数千年前らしい)、この地では温泉が大量に噴出し、噴出口の周りには、温泉成分の炭酸カルシウムが沈着してできた白い石が、あちこちにみられます。最初に見たときは、溶岩が流出した跡と思いました。
地質の成り立ちは、松本市のホームページで詳しく紹介されています。
なんと、この石灰岩は2億年以上前の赤道付近のサンゴ礁が起源になっているそうです。😲
白い岩の堆積物は日本最大規模で、遥か昔にこのあたり一帯から相当に大量の温泉が湧き出していたことが伺えます。
当時の風景を想起させます!白骨温泉に行ったら是非寄ってみてください!!
この度、松本市により噴湯丘を上から見渡せる観察デッキが整備され、噴出口や噴湯丘を間近で観察できるようになりました。
また、この場所にはふしぎな白い丸い石(球場石灰石)が見つかっています。

(松本市HPより)
この石の成り立ちは、噴湯丘と深い関係があります。国内では極めて珍しく貴重なもののようです。
詳しく知りたい方は乗鞍高原の自然保護センターに展示されているものがあるので、こちらへも旅行プランに是非加えてください。
なお、ここは自然公園内に位置していますので、石の採取はご遠慮くださいね!
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