1月末に松本合同庁舎にて、長野県将来世代応援県民会議松本地域会議が開催されました。
長野県将来世代応援県民会議とは?
長野県の将来を担う子ども・若者が健やかに成長し、豊かに学び、持てる力を社会で活かすこと及び安心して子どもを産み育てることの重要性に鑑み、多様な主体がネットワークを構築し、県民全体で将来世代を応援することを目的として設立されました。
目的を達成するため、以下の三つの取り組みを実施しています。
• 青少年の健やかな育ちを応援するための取組
• 結婚・子育て家庭を応援する取組
• 子どもの貧困対策のための取組
松本地域会議の内容
松本地域会議では、「青少年の健やかな育ちを応援するための取組」の一環として、地方公共団体、関係機関及び地域の団体が集まり、松本地域の子ども・若者たちをとりまく課題や、それに対する各団体の取り組みについて情報共有をしました。
インターネット・SNSの現況
長野県警察本部生活安全部サイバー捜査課の小山警部補より、青少年におけるインターネット・SNSの現況についてお話を伺いました。驚くべきことに、令和5年のSNSに起因する事犯として小学生が被害者となるケースは、平成26年に比べ3倍以上に増加しており、被害児童自らの投稿がきっかけで犯罪者との接点が生じることがほとんどだそうです。
被害防止のため、保護者の皆様にはフィルタリングサービスやペアレンタルコントロール機能を利用していただくほか、子どもたちに自らの個人情報開示を止めることを徹底してください。
闇バイトの実態
最近特に重大な問題として挙げられる「闇バイト」についてもお話がありました。金銭目的や人間関係を利用して「闇バイト」を募集している実態と、「闇バイト」は決して「アルバイト」ではなく、「使い捨ての犯罪実行者」の募集であることを周知しなくてはならないことを確認しました。
「闇バイト」については、以前にこちらのブログで注意喚起しておりますので、是非、ご一読ください。→こちら「ご注意ください!!甘い誘いの裏に闇バイト」
青少年からの相談現場から
「青少年からの相談現場から」をテーマとして、塩尻市と松本市の取り組みについてお話をお聞きしました。
• 塩尻市こども教育部学校教育課 小松さん:「こども相談チャットアプリ『ぽーち』」を活用した早期発見の早期支援のモデル構築に向けた今後の方向性と課題についてお話を伺いました。
• 松本市こどもの権利相談室「こころの鈴」室長 田中さん:松本市こどもの権利相談室「こころの鈴」に寄せられる相談内容の傾向と支援についてお話いただきました。相談現場では、子どもたちが安心して相談できる環境を整え、一人ひとりの状況に応じた適切なアドバイスや支援を提供すべく尽力しておられました。
また、青少年健全育成に係る各団体の皆様から、子どもたちとの交流の中で感じ取っていることについて、ご意見いただきました。「目に見えた不良や問題のある子どもは減っているが、そのかわりSNSやインターネットの普及により、子どもたちの抱える問題が分かりづらくなっている。だからこそ、子どもたちへの声掛けをして、変化を見落とさないようにしている。」といったご意見もありました。
今回の松本地域会議では、「地域には安心して相談できる環境がある」こと、「不安や悩みを相談する権利がある」ことを子どもたち周知していくことが重要で、今後も引き続き、地域ぐるみで連携して子どもたちの問題に向き合っていくことを確認しました。
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
松本地域振興局 総務管理課
TEL:0263-40-1955
FAX:0263-47-7821