松本地域振興局総務管理課から「闇バイト」加担防止のお願いです。

現在も電話でお金詐欺、SNS型投資・ロマンス詐欺とも増加傾向が継続しており、危機的状況が続いておりますが、詐欺被害と並行して問題となっているのが「闇バイト」です。

年齢など関係なく、犯行グループは切り捨て要員の実行役を募集しています。
皆様も連日のニュースでご存じのことと思いますが、中学3年生の男子が闇バイトに応募し、強盗に入ろうとして逮捕されたという事件も他県で発生しており、闇バイトに応募した若者が特殊詐欺や強盗に加担し、検挙される件数が増加しています。

特殊詐欺や強盗の被害を防ぐためにも、「闇バイト」加担防止対策は急務となっております。

闇バイトと知らずに応募してしまうケースとして、
特に「高収入」「ホワイト案件」や「即日入金」等を謳い文句とした求人には特にご注意ください。

闇バイトの募集情報の特徴については以下とおり（PDFがダウンロードされます）
●https://www.pref.nagano.lg.jp/police/anshin/cyber/documents/r6cyberdayori31.pdf
●https://www.pref.nagano.lg.jp/police/anshin/cyber/documents/r6cyberdayori33.pdf
（長野県警察本部サイバー捜査課…サイバーだより）

また、若者たちが「闇バイト」に応募し、犯罪行為に加担するまでの流れにはいくつかのパターンが存在しますが、最も多く見られる基本的なパターンが、
① 自らSNS で「高額報酬」等を検索・応募
② 犯行グループから連絡が入り、以降、匿名性の高い通信アプリでやりとり
③ 犯行グループに言われるがまま個人情報を送信
④ 犯罪行為への加担を拒否すれば犯行グループが個人情報を基に脅迫
という流れになります。

①については、主に以下の3つのケースが挙げられます。
【CASE１】若者たち自らが応募
・ X（旧Twitter）に「お金に困っている」旨の書き込みをしたら、犯行グループから「働いてみないか。大金を稼げる仕事がある」などのメッセージが届いた。
・ Instagram で「仕事を探している」旨の書き込みをしたら、地元の先輩から連絡があり、その後、知り合いの暴力団員を紹介された。
・ パパ活をするためにX（旧Twitter） を利用していたら、犯行グループから「パパ活ではないが、荷物を受け取るだけの仕事をしないか」旨の連絡が届いた。
・ X（旧Twitter） で副業募集専用のアカウントを作ったら、犯行グループから海外の荷物の受け取りなどに関する仕事を紹介するメッセージが届いた。
【CASE２】先輩・友人・知人に誘われた
・ 仕事を探していたら、先輩・知人等から「闇バイト」を紹介された。
・ 先輩がSNS で見つけてきた「闇バイト」に誘われて一緒に加担した。
・ 先輩から金銭トラブルをふっかけられ、借金返済のため「受け子」の役目を強要された。
・ 職場の社長が知人から紹介された「高収入」の仕事を請け負い、社長からの指示で「受け子」として犯行に加担した。
【CASE３】SNS で知り合った相手から誘われた
・ 遊興費欲しさにSNS で知り合った者に「金を貸して欲しい」旨の相談をしたら、「銀行協会の委託の仕事を紹介する」などと言われ、犯行グループを紹介された。
・ Instagram などのSNS で知り合った者から仕事を持ちかけられたり、女性を紹介された見返りに「受け子」を強要された。

②については、匿名性の高い通信アプリ（【Telegram】【Signal】【WeChat】【DingTalk】等）を強制的にインストールさせて、以降のやりとりを行うよう指示があるそうです。
ご家族の所有するスマートフォンに、こういった匿名性の高い通信アプリがインストールされていないかチェックし使用用途を確認することも、犯罪への加担防止対策となります。

③については、インターネットやＳＮＳを使用する上の注意でよく言われていることですが、「見ず知らずの人に自身の個人情報を教えない」を徹底することが、対策となります。

④については、手に入れた個人情報をもとに、犯行グループによる脅迫等の結果、若者たちは犯罪行為に加担せざるを得ない状況となり、「受け子」などの役割を繰り返した結果、必ず検挙されることとなります。

「闇バイト」に応募した若者は、脅し等により逮捕されるまで使い続けられてしまうのです。

検挙された若者たちは、その後の取調べにおいて、「家族や警察に相談すればよかった」と供述しているそうです。「怪しいバイトに応募してしまった」など、少しでも不安に感じることがあれば、警察に相談することで犯罪への加担を未然に防ぐことができます。
また、仮に、既に犯罪に加担してしまった場合でも、更なる重大な犯罪を行う前に勇気を持って警察に相談することが大切です。

◎警察相談専用電話
電話相談　　＃９１１０

◎長野県警察少年相談窓口（ヤングテレホン）
電話相談　　026-232-4970
メール相談　https://www.pref.nagano.lg.jp/police/mail/index.html

若者がこのような犯罪へ加担することを防止するためには、保護者、教員、地域住民などが、犯行グループによる犯罪実行役の募集の実態や危険性、悪質性について具体的に若者に発信していただくことが重要です。

長野県では「闇バイト」犯罪加担防止の呼びかけとしてポスター、チラシやＷＥＢ漫画を公開しています。

ＷＥＢ漫画
「抜け出せないッ！闇バイト＝犯罪」〜若者を「使い捨て」にする「闇バイト」の現実〜

ブラックジャックによろしく　佐藤秀峰

是非、身の回りの方にもご紹介ください。

「闇バイト」という言葉が使用されていますが、これは犯罪です。
「先輩、知人等から『簡単に儲かるバイトがある』と誘いを受けた」「友人が犯罪らしきことをやっている」「不審な高額バイトに応募してしまった」といった話を耳にした際は、躊躇せずに、早く警察に相談してください。