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Vol96■とく☆とく信州(週刊信州2周年記念連載)

素人蕎麦打ち名人の板倉副知事による連載

お蕎麦のとっておき話(その1)

メールマガジン週刊信州は、平成20年7月24日の創刊から、お蔭様で2周年を迎えることとなりました。
この間、県内各地の自然や食べ物、イベントなど旬の魅力を毎週お届けしてきましたが、これからも新鮮な情報をどんどん発信していきます。

ところで、信州といえば「そば」をイメージする方もきっと多いのではないでしょうか。
そこで、2周年を記念して、今回から6回にわたり、板倉敏和長野県副知事による「お蕎麦」のとっておき話を連載します。


実は、板倉副知事は、素人蕎麦打ちの段位認定試験で最高位の5段を取得した全国で8人いる中の一人で、その試験では、蕎麦打ちの技術はもちろんのこと、蕎麦の歴史や性質など様々な知識や蕎麦普及の活動経験も求められています。

ちなみに板倉副知事が個人で開設しているホームページ「板倉庵」には、手打ちそばの打ち方が詳しく解説されていて、グーグル検索で「手打ちそば」と入力すると検索結果のトップになるほどの人気を誇っています。
関心のある方は、こちらをどうぞ。(パソコン用)


それでは、板倉名人による「お蕎麦のとっておき話」の始まり始まり…。

皆さん、これは何の花か分かりますか?

この白い花は、蕎麦の花です。
私がベランダのプランターで植えた蕎麦が開花したときに撮影したものです。
一般的に、蕎麦は種を蒔いてから2ヵ月半程で収穫となります。本州においては、8月に種をまいて10月に収穫され、新そばが11月頃からお蕎麦屋さんにお目見えすることになります。それ以前の9月から新そばが店に出ますが、これは、ほとんどが北海道産のものです。

信州は高原ですので、種まきも早いところが多く、7~8月頃から、そば畑一面に白い花が咲く風景があちこちで見かけられるようになります。

信州の自然に溶け込んだそば畑の風景が見られる8月までの間、折角の機会ですので、お蕎麦に関するちょっとした面白話しを掲載したいと思います。

最初に、そばの昔話から。
<そばの歴史1>命を繋いできた蕎麦
そもそも、蕎麦の起源地はどこなのでしょうか?
諸説ありますが、中国雲南省から四川省にかけて4千メートル級の山岳地帯がそのルーツのようです。
日本へは、縄文時代の遺跡から蕎麦の種子や花粉が見つかっており、かなり古い時代に大陸から蕎麦が伝わってきことがうかがえます。

それでは、日本の文献において『蕎麦』の2文字が登場するのは、いつ頃のことなのでしょうか?
今から遡ること1300年ほど前の平城京時代、養老6年(722年)7月の「元正(げんしょう)天皇の詔」に出てきます。

『今年の夏は雨がなく、田からとれるもの(イネ)がみのらず、よろしく天下の国司をして、おおみたから(百姓)を勧課し、晩禾、蕎麦及び小麦を植えしめ、たくわえおき、以て救荒に備えしむべし』。

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