2013.02.07 [■四季彩だより~信濃の国から~]
<VOL.216>四季彩だより~信濃の国から~
鬼は外~! 福は内~! 節分に豆まきをして、皆さん自分の歳の数だけ豆を食べましたか?
私も子供に負けじと食べ始めましたが、お腹がいっぱいになってしまい・・・ 年を取ったなぁとしみじみ思ってしまいました。
立春も過ぎ、暦の上ではもう春ですが、実際にはまだまだ寒さが身にしみる毎日です。さて、今回はこの時期にしかできない“ワカサギ釣り”の紹介です。
(寒さの中、子供も大人も当たりをじっと待つ!)
長野県の東部に位置する小海町にある松原湖(まつばらこ)は、猪名湖(いなこ)・長湖(ちょうこ)・大月湖(おおつきこ)の3つの湖の総称です。
しかし、一般的には3湖の中でも一番大きな猪名湖を松原湖と呼んでいます。
この松原湖は、この時期、寒さをものともせず、ワカサギ釣りを楽しむ人々で連日にぎわいを見せています。
ワカサギは漢字で「公魚」と書きます。
これは、江戸時代に常陸国(現:茨城県)の麻生藩が、第11代将軍「徳川家斉」に年貢としてワカサギを納め、公儀御用魚とされたことが由来とされているそうです。
内湾、汽水域、湖などに生息し、成魚15cmほどの大きさになります。天ぷら、フライ、から揚げ、マリネ、南蛮漬けなどいろいろな料理となって食卓を彩ります。
カルシウム含有量はイワシの約10倍とも言われています。
ワカサギ釣りは、大きく分けると、結氷した湖面にアイス・ドリルという専用道具などで穴をあけて釣り上げる「穴釣り」とストーブを備えた「ドーム船」と呼ばれる船の船底に開いた穴から釣り上げる2つの釣り方があります。
(大漁!大漁!)
松原湖では、このうち、穴釣りが行われています。氷に穴をあけ、ワカサギ釣り専用の釣り棹などを使って、当たりを待ちます。
氷点下にもなるこの時期、寒風や寒さから“身を身を守る”ため、テントを張って、その中で穴釣りを楽しむ光景も見られます。
さて、このワカサギ釣り。穴に釣り糸を垂らせば釣れるかというと、そう簡単には、ワカサギも“待ってました!”とばかりにはひっかかってはくれません。
寒さの中、、大人も子供も釣り糸を上下に動かしたりしながら、ワカサギとの氷を挟んでの“我慢比べ”が続きます。
何十匹も釣り上げる人、数匹しか釣れない人、みんなそれぞれのワカサギ釣りを楽しんでいます。
湖のほとりには、道具レンタルのお店が何軒もあり、道具のない人でもOK!
さあ、みなさん!こたつでゴロゴロもいいですが、この時期でしか味わうことのできない“釣りの醍醐味”を 体感してみてはいかがでしょう!!
マナーを守って楽しい“釣り日和”にしてください。
(新緑を映し出す湖面)
松原湖は、八ヶ岳高原に囲まれた野性味あふれる湖です。
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