2009.07.30 [木曽エリア]
Vol.51■赤沢自然休養林で森林セラピーを体験!
夏だ!海水浴もいいけれど、信州ならでは「森林浴」のススメ。
じりじりと太陽の日差しが照りつける季節、いよいよ夏も本番ですね。海水浴もいいですが、海のない信州ならではの夏の過ごし方といえば、やはり森林浴。
今回は、木曽地域屈指の森林浴スポットをご紹介しましょう!
「木曽路はすべて山の中である。」とは島崎藤村の言葉ですが、木曽は「木の国」として知られ、良材の宝庫でした。
江戸時代の昔から優れた用材として珍重された木曽ひのきは、徳川家康の目にも留まり、木曽の林を自らの管轄に治めようと、親藩の尾張徳川藩の所有としました。そして、江戸城の大改修や名古屋城の造営にも用いられたそうです。
一時は、大量の伐採によって、木曽の山林は衰退してしまったのですが、その後は手厚く保護され、その管理の様子は「檜一本、首一つ」。ヒノキ1本が、人の命と同じと言われるほどだったとか。
そのおかげで乱伐を逃れた巨木が今も立ち並んでいます。
ところで、木曽のひのきといえば、若田光一宇宙飛行士が搭乗し、3月16日打ち上げられたスペースシャトル「ディスカバリー号」には、スペースシャトル公式飛行記念品として長野県ロゴ・キャッチフレーズ入り「木曽檜のうちわ」が搭載されていたんですよ。
「木曽檜のうちわ」についてはコチラ≫(パソコン用) (携帯用)
木曽の森林・伝統工芸についてはコチラ≫週刊信州Vol.6(パソコン・携帯兼用)
そんな木曽の山林を代表するひとつが、
上松(あげまつ)町の、国有林【赤沢自然休養林】。
「日本の森林浴発祥の地」であり、森林セラピー基地としても認定された折り紙付の樹齢300年を越える檜の天然林です。
※「森林セラピー」とは、「森林浴」の効果を科学的に解明し、こころと身体の健康に活かそうという、一歩進んだ試みであり、リラックス効果が森林医学の面から専門家に実証された地域を「基地」と呼んでいます。
森の中に足を踏み入れればそこは別世界。
さわやかな針葉樹の香りが満ち、ひんやりとした空気が漂い、幻想的に差し込む木漏れ日。
神秘的な雰囲気が心を清らかにしてくれます。
ヒノキの天然林は貴重な自然遺産
休養林の中は、散策用に8つのコースが整備されていて、見所はいっぱい。
中でも往復2.8kmの「ふれあいの道」は木道と舗装路で、車椅子でも周遊できるんですよ。
詳しく木曽の森を知りたければ、NPO法人「木曽ひのきの森」のガイドさんに同行してもらってもいいですね。
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