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Vol101■Iターン信州「自転車のある生活」

今週からは数回にわたり、Iターンで県外から信州に移り住んだ方々にお話をうかがうことで、信州の知られざる魅力に迫っていきたいと思います。
トップバッターは、プロのマウンテンバイク(MTB)ライダーで、現在は安曇野市穂高在住の堂城 賢(たかぎ まさる)さん。自転車のスペシャリストにとっての信州はどんな地なのでしょうか。

「初めて信州を訪れたのは、MTBの全国大会が行われた白馬村でした。そこで目にした北アルプスの勇壮な姿に感銘を受け、いつかは北アルプスの見えるところで暮らしたいと思ったんです」。
その思いは次第に強くなり、21歳という若さで北海道から松本市に移住。堂城さんの信州生活がスタートしました。


堂城さんはこの北アルプスの光景にすっかり魅了されてしまったという


まず、信州に来て堂城さんが感じたのは、MTBはもちろん、様々なスポーツをするのに最適な自然環境が身近にたくさんあるということ。
また、瑞々しい野菜が安く買えるだけでなく、ご近所さんの畑の新鮮野菜をいただくことも多く、信州の人の温かさに触れ、移住してよかったと心から感じたそうです。


一般的にMTBのタイヤサイズは26インチが主流だが、堂城さんは29インチのMTBを使用するパイオニアとして知られている

「松本にきて、20代の頃は思うような成績が残せず、アルバイトをしながら全国各地のレースに出場するという生活をしていました。30代になって1ケタ台の順位に定着し、スポンサーもついて自転車関係の仕事だけで生活できるようになったんです。」
しかし、レースだけでなく、全国各地のイベントやスクールへの参加、自転車の組み立てなど仕事は多岐に渡るようになり、自分が大切にしていた“自転車を楽しむ時間”はどんどん減ってきていました。
自転車に楽しく乗れる暮らしをしたいという原点の思いに立ち返り、再度新しい環境に身を置くことに決めた堂城さんは、安曇野市穂高を新しい生活の拠点としたのです。

現在、自転車スクールを営み、年に700~800人ほど受講者を受け入れる堂城さん。スクールが終了した後は、自転車の修理、サイクリングマップ作りなども行い、忙しい日々を送っています。そのため、生活がどうしても夜型になりがちだったといいます。
そんな中、朝7時に修理の依頼の電話がかかってきたり、お客さんが尋ねてきたりと、朝が早いこの地域での生活に、最初少し戸惑ったこともあったそうですが、今ではこの地域ならではの良さに気付き始めたとか。
「朝日が昇る頃に起きて、沈む頃にご飯を食べて就寝する。人が自然と同じリズムで生活することって、すごくいいなって改めて感じました。」
夜型だった生活も少しずつ朝型に変えるよう心がけているとのこと。

「北アルプスの麓のこの辺りでは、新緑の春から、緑の濃い夏、紅葉の秋、そして特にタイヤの太いMTBなら雪の中でも、1年通して自転車が楽しめます。乗り方の基本さえしっかり身に付ければ、信州のいろんな場所を、長距離でも楽に自転車で旅することも難しくないですからね。」と語る堂城さん。自転車スクールの生徒さんの中にも、信州が気に入り県外から移住された人もいるんだとか。


今までのMTBの乗り方は「猫背で」「腕を伸ばして」と言われてきたが、
堂城さんオリジナルの走法は前輪、後輪と均等に体重をかけた前傾姿勢。
背筋が伸びて腕はゆったりとさせる。

「自分の編み出したこの自転車の楽で安全な乗り方が世界標準になるよう、安曇野からどんどん情報発信していきたいです。」と堂城さんはさわやかな笑顔で語ってくれました。
堂城さんの自転車スクール「やまめ工房」についてはコチラ≫(パソコン用)

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