楽園信州

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<VOL.237>I♥信州(あいラブしんしゅう)

I♥信州(あいラブしんしゅう)
安曇野から発信中!自転車を通じて伝えるボディコントロール(1)

「I♥信州」は、長野県外から信州へ移住された方に、移住のきっかけや信州での暮らしの様子をお伺いし、長野県の魅力をさらに伝えていこうというコーナーです。

第15回目のI♥信州は、1993年に北海道から松本市に移住し、2008年に安曇野市へ移住された堂城賢(タカギマサル)さん・千絵さんご夫妻にお話をお聞きしました。

賢さんは、マウンテンバイクのプロライダーとして活躍し、現在は奥様の千絵さんとともに、北アルプスの麓・安曇野市で、自転車のメンテナンス・フィッティングを行う「やまめ工房」、また全国でも珍しい常設自転車学校である「やまめの学校」を運営されています。

青々と茂った田園と、透きとおった川が流れる安曇野市穂高の「やまめ工房」内で、堂城さんご夫妻が信州へ移住されるまでの経緯をお聞きしました。


■好きな自転車を仕事に。マウンテンバイクのプロライダーの道へ

堂城賢さんは北海道札幌市のご出身。学生時代に自転車の魅力に目覚め、自転車で北海道一周旅行や、マウンテンバイクのレースへ参加するなど自転車中心の暮らしを送っていました。
自転車との関わりが深くなるにつれ、『自転車で生活できたら…』という気持ちは増していきました。
そんな想いを抱えながらも、高校卒業後、一度は就職を決め、北海道内の工場で働いていた賢さん。しかし、夜勤・日勤を繰り返す日々を送るうち、日焼けしていた肌が徐々に白くなり、脂肪が増え…と変わっていく自分の体を見て、自転車一筋の生活を送るため、思い切って辞職を決断。
その後、アルバイトなどで生計をたてながら、ご自身でスポンサーにサポートの依頼をするなど、プロライダーの道へと進んでいきました。


やまめ工房では自転車のフィッティングのみは行っていません。
その人に合ったポジション・走りを見るため、やまめの学校への参加を推奨しています。

北海道から九州まで全国を転戦するジャパンシリーズなど、年間10戦ほど全国各地を転々とする中、長野県白馬で開かれたレースで出会った松本の自転車チームの方々と交流を持ったことが信州へ移住するきっかけとなりました。

毎回、北海道から各地のレースへ赴いていた賢さん。
日本のほぼ中央に位置する長野県は遠征をするときに移動が楽になることや、松本は札幌と比べて雪に埋もれる期間が短く、一年中自転車のトレーニングができるという好条件から移住を決断。
松本の自転車店の方の支えもあり、21歳の春、松本での生活をスタートさせました。
(1990年代当時の松本には日本のトップライダー達が多数住んでいたそうです。)

■“自転車”が結んだ縁、次の人生への道

一方、奥様の千絵さんは鳥取県倉吉市ご出身。
大学卒業後、東京でキャリアウーマンとして働く傍ら、休みの日には様々なスポーツやレジャーに挑戦するなどアクティブな日々を過ごされていました。

あるとき、山の中を駆け抜けるマウンテンバイクのライダー達を目にしたことがきっかけで、マウンテンバイクを始めた千絵さん。
自転車で移り変わる景色を眺めながら長距離を走り、山の中では自分の体力の限界まで楽しめる…身近な存在だった自転車には、こんなにも違う世界があったのか!と、自転車の世界とその魅力にのめり込んでいきました。

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