2010.07.08 [長野エリア]
Vol95■ 神々が宿る神秘の世界「戸隠神社」
「パワースポット」という言葉、最近よく耳にしませんか?
そう呼ばれる場所では、頭がスッキリするとか、活力が湧いてくるとか、いろいろとプラスの効果を感じる人が多いそうですよ。
今、国内で注目を集めているパワースポットの一つが、信州の北部、長野市戸隠にある「戸隠(とがくし)神社」!
奥社に向かう参道の杉並木は1本1本に歴史と力強さを感じる
戸隠神社を語るうえで欠かせないのが、天照大神(あまてらすおおみかみ)が岩戸に隠れてしまったという天の岩戸(あまのいわと)伝説。その天の岩戸がこの地に飛来して戸隠山になったという伝説が、「戸隠」という名の由来になっています。
戸隠神社には、奥社(おくしゃ)、中社(ちゅうしゃ)、九頭龍社(くずりゅうしゃ)、火之御子社(ひのみこしゃ)、宝光社(ほうこうしゃ)という五つの社があるんですが、九頭龍社を除く四つの社で天の岩戸伝説に関係した神々が祀られているんですよ。
ところでこの戸隠神社、明治維新で神仏分離令が出される前までは「戸隠山顕光寺(とがくしさんけんこうじ)」という名前だったんです。
神社なのになぜ「寺」…?
実は戸隠山顕光寺では神仏混淆(しんぶつこんこう)といって神様と仏様を同一の存在とする信仰をしていたんです。とりわけ平安から鎌倉の時代には、高野山や比叡山と並ぶ霊場として国中で知られ、隆盛を誇っていたそうです。
この地には千年以上も前から人をひきつけるパワーがあったんですね!
杉の巨木が立ち並ぶ様子は圧巻。
とても神聖な雰囲気
戸隠神社の中でも特に神聖な雰囲気に満ちている場所といえば、樹齢400年の杉の巨木が立ち並ぶ、奥社(本社)へと向かう参道でしょう。
かつて修験者たちも歩いたこの奥社参道を歩いてみれば、この地が持つパワーが身体に満ちてくるような気分を味わえるかもしれませんね。
奥社参道入り口から奥社までは徒歩で約1時間ほど。運動不足気味の方には少々きついかもしれませんが、頑張って歩いてみてくださいね。杉並木を抜ければそこには奥社が佇んでいます。祀られているのは天の岩戸を投げ飛ばしたとされる怪力無双の天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)。
奥社の後ろに迫る戸隠連峰を見ながら伝説に思いを馳せるのもいいですね。
断崖絶壁の真下にある奥社。戸隠連峰が間近に迫る
あまり知られてはいませんが、ぜひ参拝して欲しいのが九頭龍社。実は九頭龍社は他の四社より古くから戸隠の地で崇拝されていた地の神が祀られていて、本社である奥社と同等かそれ以上の扱いがされているんですって。
九頭龍社は水の神、雨乞いの神、虫歯の神、そして縁結びの神として信仰されている
手つかずの豊かな自然のエネルギーが、神々の力で増幅されているように感じられる戸隠神社は、この夏一番のおすすめスポット。ぜひ足を運んでみてくださいね。
詳しくはコチラ≫戸隠神社(パソコン用)
戸隠周辺の観光情報についてはコチラ≫戸隠観光協会(パソコン用)
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