楽園信州

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<VOL.195>I ♥信州(あいラブしんしゅう)

今では、お客様の半分以上が県外の方。
自宅が事務所と兼用のため、お客様にはご自身の経験をお話されるとともに、生活の雰囲気を見ていただいたりできるとのことです。

その中で、宮崎さんが思うのは、移住はゴールではないということ。

「みなさんから相談を受けるときに感じるのは、移住地を旅先を決めるような感覚というか・・・なんとなくイメージで考えている方が多いということです。
移住地を探して、物件を探して、自分のイメージにある暮らしが出来ればそれがバラ色で・・・と。
旅先を決めるなら、“美味しいとこ取り”でいいけれど、移住はその地域に<暮らす>ということなので、そこに住んだら終わりではなくて、その先もずっと続いていくものです。
地域を理解し、地域とのつながりを考えること、移住には「暮らす」という視点が欠かせないと思っています。移住することが目的ではないんですよ。」

地域とのつながりを考えるとはどういうことでしょうか。

<先人が古くから築いてきた景観と文化を担う責任>


山並みと田園風景が広がる安曇野

宮崎さんの住む地区は、北アルプスや田園風景など安曇野市内でも景観の美しい土地です。
以前と比べ、都市化が進んだものの、魅力は尽きません。

「安曇野だけでなく、信州どこでも言えることかもしれませんが、例えば安曇野でいうと、北アルプスが見えるから美しいのではなくて、田園が広がって、屋敷林があって、堰(せぎ)があって、その向こうに北アルプスが見える、だから美しい。
そして、山の手前にあるものには全て人が関わっています。
この美しい恵みを私たちは受けていますが、それはここに住んできた先人、地域の方々が守ってきたからこそ、この景観があるわけです。
素晴らしい景観を享受したいのであれば、一定の責任はあります。
その責任を果たす場として、地域コミュニティがあるんです。」

「安曇野は、人口10万人都市だと思われている方もいるかと思いますが、一つの大きな都市ではなく、小さな区と呼ばれる村の集合体が安曇野市なんです。
だからこそ、その安曇野市の中でどの地区に住むかを考えることはとても大事。
街中に住むのか、郊外に住むのか・・・。
田舎へ行けば行くほど、地域コミュニティは強いですから。
それは私が学生時代、安曇野に来ていたときには見えなかったもので、移住して初めて見えたものです。だけどやはりそこに本質があるのかなと思います。」

地域コミュニティというとなんだか馴染めなさそうで不安だ、と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、逆に言えば地域のつながりが強いからこそ、安心できる部分もたくさんあります。

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