2013.09.05 [■“しあわせ”発見~信州巡り~]
<VOL.237>“しあわせ”発見~信州巡り~
農民が見つけた黒い石、これが「龍渓硯」の材料である「黒雲母粘板岩」。
2億年ほど前に出来た黒雲母粘板岩は、石自体の質がキメ細かく緻密で適度な堅さがあり、墨のおりが良い、硯に最良な石。この石をきれいに割るところから硯作りは始まります。
石の形を生かし、使いやすさや、硯として出来上がったときの美しさを考えながら、採石された石を割り、両面を平らに研いでいきます。そして、墨をためる「海(うみ)」と呼ばれる部分を鑿(のみ)で丁寧に彫り、全体をやすりでキレイに磨き、木漆を縫って完成。
この龍渓硯は、硯としての使用のほかにも花器や筆立てなど飾り物として親しむ方も!
古くからの伝統技法で作られてきた龍渓硯ですが、現在辰野町の硯職人は減少しているのだとか。
日本の美である書道に欠かせない硯、これからも伝統が受け継がれてほしい工芸品です。
次回、後編では上伊那地域の普通の蕎麦とはちょっと違う!?蕎麦や、江戸時代から続く、迫力の奇祭をご紹介します。お楽しみに♪
★リンダと鈴之助が取材で見つけた“しあわせ”のひとコマ★
千畳敷カールからの眺めは本当に絶景!かわいい高山植物のお花も見れてハッピー♪
“しあわせ”発見~信州巡り~
ナビゲーター:リンダと鈴之助
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